サイクリング用カメラの選び方〜サイクリスト向けおすすめカメラのポイントとおすすめ機種

(※本記事は「ロードバイクで持ち運ぶカメラ〜初心者でもわかるカメラ選び」を2024年2月に全面リニューアルした記事です)

 

「カメラを持ってサイクリングを楽しもう」というスタイル・・・

 

サイクリングとカメラの趣味としての親和性が高いので、カメラも欲しくなってきた。
ロードバイクでのサイクリングにカメラを持って行って、サイクリング中の美しい風景やグループライドの楽しい雰囲気や自分のロードバイクと風景を残しておきたい。

 

こんな思いを持っている方も多いのではないでしょうか。

 

で、カメラを買う・・・。

でも、

 

サイクリング用のカメラを買ったは良いが、しばらくすると持ち運ばなくなった。
面倒くさいからスマホ持ってるのでいいかと思うようになった。

ということが起こりがち。

 

私としては、そんなことになってほしくない。

まずは、サイクリングを前提として、サイクリングに向いているカメラを購入する必要があります。

カメラを買って後悔してほしくないのです。

 

そこで、今回は私の20年以上におよぶカメラ経験に基づいて、サイクリストがサイクリング用のカメラを買う際に考えるべきポイントをまとめてみました。

 

◯ スマホよりは良い画質の写真を撮りたいと思っている人
◯ そろそろカメラを買いたいけどどんなカメラが良いのかわからない人
◯ サイクリングにふさわしいカメラを探している人
◯ サイクリング用カメラを選ぶ際のポイントが知りたい人

 

この記事を読めば、サイクリング用のカメラを選ぶ際に、自分に合ったカメラをどんな視点で選んだらよいかがわかります。

最後まで読んでみてくださいね。

 

サイクリング用カメラを選ぶ際に最も大切なこと

サイクリングとカメラは趣味としての親和性が高いと良く言われますが、実は両立するには難しい面もあります。

その点についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、合わせてお読みいただけるとおわかりいただけると思います。

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上の記事でも書いているのですが、サイクリング用カメラを選ぶ際に最も重要なことは、

サイクリングになぜカメラを持っていきたいのか?

を明確にするということ、つまりサイクリングにカメラを持っていく目的を明確化しておくことです。

 

え、そんなの良い写真撮りたいからに決まってるじゃん!

 

よすけ
はい、それはそのとおりなんですが、もう少し突っ込んで考えてみる必要があるのです。

 

これによって、選ぶカメラも違ってきます。

選び方を間違えると、せっかく買った高いカメラも使わなくなってしまう、なんてこともあるので、じっくりと考えましょう。

とは言え、それほど難しいことを考える必要はありません。

◯ カメラで何を撮りたいのか?
◯ カメラで撮った写真をどうしたいのか?

この2つを考えるだけです。

具体的にみていきましょう。

 

カメラで何を撮りたいのかを深堀りする〜3つのパターン

何を撮りたいのかって、大まかに言えば風景やグループライドの仲間や雰囲気、ですよね。

もう少し細かく考えてみましょう。

自分がライドをしている時に、写真を撮る(撮りたい)タイミングってどんなときでしょう。

もしスマホで撮った写真があるのなら見返してみてください。

自分のロードバイクや、行った場所の看板や仲間との集合写真などなど・・・

 

そんな写真を眺めていて、自分を振り返ってみてください。

 

次の3つのどれに当てはまりますか?

① こういう写真で充分だ。もう少し綺麗に撮れれば言うこと無いよ。
② いや、私の撮りたい写真はこんなんじゃない。もっと違った写真が撮りたいんだよね。
③ 結構な枚数を撮りまくってる。いつもスマホのバッテリ残量を気にしてる。

 

写真をみて、自分の感じがことが、

 

①の場合

カメラで自分のライドを記録しておきたいというのがメインの理由。

何を撮りたいのかという答えは「ライドの記録」ということです。

つまり、どこに行ったか、誰と行ったかということが分かれば良いというわけです。

であれば、無理にカメラを買う必要はないと思います。

強いて言えば、今持っているスマホのカメラ性能が悪いのであれば、スマホをカメラ性能の良いものに機種変更するので十分でしょう。

 

②の場合

②である場合は、もう少し深く考える必要がでてきます。

違った写真って、たとえばどんな写真か。

撮った写真の背景をもっとぼかして撮りたいとか、遠くの物を近くに引き寄せて大きく撮りたいことが多い。

自分のロードバイクを背景ボケを活かして際立たせた写真を撮りたい。

スマホだと出来上がった写真が自分がイメージしているにならない。

白飛びや黒つぶれだらけの写真は撮りたくない。

などの理由や思いがあるなら、ちゃんとしたカメラの購入を検討すべきでしょう。

 

③の場合

③のケースがあてはまる場合は次の2つのパターンが考えられます。

 

①かつ③なら、カメラではなくモバイルバッテリーを持ち運ぶ方が幸せになれそうです。

スマホの充電のためだけなら、5,000〜10,000mAhの小型のものを持っていれば十分です。

 

②かつ③のつながりが当てはまるなら、カメラの購入を考えるべきでしょう。
写真をバシバシ撮っていくスタイルですので、カメラは友達ともいうべきツールになると思います。

 

撮った写真をどうしたいのか?

次に考えるべきなのが、スマホやカメラで撮った写真をSNSに上げたり、家族に見せたり・・・

撮った写真をどうしてますか(どうしたいですか)ということを考えましょう。

 

撮りっぱなし、別に誰にも見せないよ。

というなら、カメラではなくスマホで十分

でも、

よすけ
いい写真をひっそりと自分だけで楽しみたい、という思いをお持ちなら、話しは違ってきます・・・

 

次に、

 

STRAVAやXのSNSに写真アップしたらおしまい。あまり反応は気にしないな・・・

という方、

撮る枚数が多い(バッテリーを気にしなくてよいのならもっとたくさん撮りたいと思っている)のであればコンデジ

できれば1インチセンサーの高級コンデジがベスト

撮る枚数がそれほどでもない、ライドで写真撮りたいと思うことがあまりなく、いつも数枚しか撮らないのであればスマホで十分です

 

次のパターンにいきましょう。

いやいや、そうではなくて、

 

SNSで「いいね」がたくさん入る写真をアップしたいな。
夜のライドも多いので夜の写真なども綺麗に写したいな
できれば撮った写真をレタッチして映える写真に加工もしてみたいな。
Webの写真専門の投稿サイトなどで公開したりコンテストにも出品してみたいな。
できれば撮った写真をWebで販売してみたいな。

というなら、やはり一眼カメラが最適です。

最低でも高級コンデジでプロも使っている機種が欲しいところですね。

 

以上、だいたいこんな目安になります。

 

また、

写真を基礎から学んでしっかりとした写真技術を身につけ、将来は写真で仕事をしたい。

というところまで考えているなら、サイクリング用のカメラということではなく、最初から一眼のハイエンド機を考えるべきだと思いますが、本格的なフォトグラファーを目指すということですから、これはまた別の問題(次元の違う話)になるので今回の対象からは外します。

今回は、あくまでサイクリング用のカメラという視点でお話します。

 

 

よすけ
以上の点を簡単にまとめると、おおよそ下の表のようになります。

私の独断や偏見もあるとは思いますが、下の表をご参考にしてみてください。

カメラで何を撮るか 撮った写真をどうしたいか おすすめのカメラの種類
記録のためで、どこに行ったか、誰と行ったかが分かれば良いレベル 撮りっぱなしで誰にも見せない
SNSにアップするだけ反応は気にしない
スマホで充分(モバイルバッテリーがあれば万全)
カメラを買うのであれば、全天候型のアウトドア型カメラ
画質に拘りたいがスマホよりは少し背景ボケができたり、少し凝った写真も撮りたい SNSにアップするし、いいねをたくさんもらいたい!
写真加工も時にはしてみたい
1インチセンサー以上の高級コンデジ
印象的な綺麗な写真を撮りたい
画質はできるだけ高い写真にしたい
夜のライドも綺麗で映える写真を撮りたい
写真加工も踏まえて、階調豊かな写真が撮りたい
SNSにアップするし、いいねがたくさん欲しい!
自分の思った通りに写真加工も本格的にしたい
Webで専門の投稿サイトにアップできる写真が撮りたい
いい写真はできれば、コンテストに出したり、Webで販売してみたい
一眼カメラ(ミラーレス一眼)

※写真を仕事にしたいという方は今回は対象外といたします※

 

サイクリング用のカメラの条件とは?

サイクリング用のカメラを購入すると決めたら、いよいよカメラを選ぶということになります。
カメラ選びに際して、サイクリング用カメラに必要な条件をおさえておく必要があります。
私は次の5つが条件かな、と思っています。
① 大きさ:コンパクトで軽いこと。
② 丈夫さ:頑丈であること。できれば防塵防滴。
③ 画 質:画質が十分に良いこと。ズームしても画質が落ちないなど。
④ 操作性:カメラとしてわかりやすく簡単であること。
⑤ 価 格:価格が安いほど手に入れやすい。
この条件のうち③画質については、センサーサイズの問題とレンズ性能の問題の2つに分かれるので、全部で6つの条件があります。
この条件に合わせてカメラタイプ別で、サイクリング用カメラとしての条件を相対的に見ていきたいと思います。
① スマホ
コンデジは2つのカテゴリーに分けて
② 全天候型コンデジ
③ 高級コンデジ
とし、デジタル一眼も
④ M4/3・APS-C一眼
⑤ フルサイズ一眼
と2つに分け、5種類のカメラタイプに分けて、それぞれの特徴を評価してみました。
なお、ここでは、デジタル一眼カメラはミラーレス一眼を前提とし、レンズ込み(キットレンズ)の評価といたします。
【カメラ別のカメラの条件のサイクリング用カメラとしての評価一覧】
スマホ
全天候型コンデジ 高級コンデジ M4/3・APS-C一眼
(レンズ含む)
フルサイズ一眼
(レンズ含む)
大きさ・重さ ⭐⭐⭐⭐⭐ ⭐⭐⭐⭐ ⭐⭐⭐⭐ ⭐⭐⭐
丈夫さ ⭐⭐⭐⭐ ⭐⭐⭐⭐⭐ ⭐⭐⭐ ⭐⭐⭐⭐ ⭐⭐⭐
画質(センサーサイズ) ⭐⭐ ⭐⭐⭐ ⭐⭐⭐⭐ ⭐⭐⭐⭐⭐
画質(レンズ性能等) ⭐⭐ ⭐⭐⭐ ⭐⭐⭐ ⭐⭐⭐⭐⭐ ⭐⭐⭐⭐⭐
操作性 ⭐⭐ ⭐⭐⭐⭐ ⭐⭐⭐⭐ ⭐⭐⭐⭐⭐ ⭐⭐⭐⭐⭐
価格 ⭐⭐ ⭐⭐⭐⭐⭐ ⭐⭐⭐
or
⭐⭐
⭐⭐⭐⭐

評価は、あくまでサイクリング用のカメラとしての評価です。

こちらも私の独断と偏見も入っているのでご参考程度にみてください。

 

そして、表内の⭐は、その相対的な特徴を示しているとお考えください。

この特徴の中で、サイクリング用のカメラとしてバランスが撮れていると言えるのは、

③ 高級コンデジ④ M4/3・APS-C一眼ではないかと思います。

 

カメラタイプ別の特徴(おすすめカメラも紹介)

上記の表に基づいて、各カメラタイプの特徴を整理しておきましょう。

各タイプのカメラでおすすめのカメラもご紹介します。

スマホの特徴

スマホ大きさや軽さについては言うまでもなくNo.1です。

サイジャのポケットやステムやハンドルバーのアダプターに取り付けて、撮影時や必要な時に取り外すといった抜群の携帯性があります。

最近のスマホのカメラ性能は目覚ましく向上してきています。

撮影条件さえ満たせば、出来上がった写真の画質で言えば、もうカメラは要らないといえるほどの素晴らしい写真が撮れます。

しかし、これはセンサーサイズの小ささを画像処理プログラムでカバーすることで美しい映像をデジタル的に「作り出している」ものです。

望遠や広角レンズを別付けにしているモデルもありますが、レンズそのものの大きさや性能は相対的には低くなります。

スマホのセンサーサイズは1インチ以下のセンサーですので、色や明るさの階調表現は、他のカメラに比べるとどうしても劣ると言わざるをえません。

ただし、写真を加工せず、そのままSNSへアップする程度の使い方であれば、スマホは十分カメラの代わりになると言えます。

ですので、スマホはサイクリング用カメラとしては、用途が記録などが中心で凝った画作りをしないのであれば十分カメラとして使えると思います。

よすけ
スマホも使い方によっては十分サイクリング用のカメラになりえます!

 

おすすめのスマホ

スマホをカメラとして使うのであれば、やはり最新のカメラ性能の高いスマホをおすすめします。

スマホとしては値段も高く、大きさもそれなりにありますが、カメラとしては小型軽量と言えます。

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その他、Androidであれば、Google Pixel 8などもおすすめできるスマホです。

最新モデルでないのであれば、中古でも手に入ります。

 

 

全天候型コンデジの特徴

ここで全天候型のコンデジを高級コンデジとは別に出したのは、サイクリング用のカメラとしては、普通のカメラとは違った秀でた特徴があるからです。

このタイプのコンデジは、防水、防塵、耐衝撃、耐荷重、耐低温、耐結露などのタフな性能を実現しているのが特徴です。

サイクリング中の突発的なハプニング(落車、カメラの落下など)に対しても驚異的な耐久性をもっているので、サイクリング中のカメラの取扱にナイーブにならずに済むという圧倒的なメリットがあります。

ただし、センサーサイズが小さく、画質は高級コンデジや一眼カメラには及びません。

こちらも画僧処理エンジンなどによってデジタル的に映像を「作り出す」もの

カメラが写し出す映像は、スマホよりは良いという程度のものになります。

 

よすけ

スマホよりはタフで写りもそこそこで良ければ選択肢の一つ

 

おすすめの全天候型コンデジ

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全天候といえばまずはこのカメラ。

防水15m,防塵、耐衝撃2.1m、耐荷重100kgf、耐低温-10℃、耐結露といったタフ性能。

サイクリング用としてはオーバースペックといえるアウトドア用のカメラ。

4種類のマクロ撮影モードはスマホでは撮影が難しいミクロの世界を映し出せる。

 

防水14m、防塵、耐衝撃1.6m、耐荷重100kgf、耐寒-10℃と上記TG-7とほぼ同様のタフ性能。

顕微鏡モード(マクロ)はTG-7よりもよく映るという評価もあります。

 

性能はほぼ一緒なので、デザインの好みの問題で決めれば良いと思います。

 

 

高級コンデジの特徴

ここで対象になるのは高級コンデジの中でも小型軽量なもの。

センサーは1インチ以上で、スマホよりは遥かに大きいセンサーを備えたもの。

大きさは小型で軽量。

サイジャのバックポケットに入るくらいの大きさのものが理想でしょう。

 

このクラスになると、やはり画質にこだわって作られています。

それに、スマホでは実現できない光学ズームでの写真が撮れます。

個人的には、広角端から望遠端までが高倍率の方がサイクリングでは使いやすいです。

35mm換算で24mm〜100mm以上のズームが理想です。

 

この条件で考えると、高級コンデジの中でもモデルは限られてくるかと思います。

しかし、そのような条件を満たす高級コンデジは、防塵防滴でないものがほとんど。

丈夫さという点で他のカメラタイプより不安が残る点が残念。

よすけ

防塵防滴のコンパクトな高級コンデジがほしいですね

 

高級コンデジのおすすめ

35mm換算で24-200mmという高倍率ズームを備えるコンパクトな高級コンデジ。

このズーム倍率なら、この一台で広角から望遠までをカバーするコンデジは他にない。

オートフォーカスも確実で早い。さすがSONYといえる出来。

デメリットは、レンズの明るさが他の高級コンデジより暗い(F値が2.8-4.5)。

レンズが暗いと、手ブレが発生したり、背景がボケにくかったりします。

RX100は、筐体はコンパクトですが、ホールド性が悪く、フルフィンガーのグローブだと滑って落としそうになるほど引っかかりがないので扱いに注意が必要です。

ただし、別売でホールドを高めるグリップがあるので、それを付ける方が良いでしょう。

 

防塵防滴ではない点も残念。

そしてこのカメラの購入の一番の障壁は値段の高さ。

この値段なら次に紹介するミラーレス一眼が買えてしまいます。

望遠端がここまで必要ないと言えるのであれば35mm換算24-70mmでF1.8-2.8の明るいレンズのこちらも選択肢にはいります。

もっと値段を抑えたい。中古でも構わないというのであれば、

中古だと5万円以下で手にいれることもできます。

 

また、Vlog用と謳っている機種ですが、こちらもおすすめ。

この機種は旧型ですが、レンズの焦点距離がRX100と同じで24〜70mmなので静止画には使いやすいです。

ZV-1の最新機種はこちら。

レンズの焦点距離が動画に合わせて18〜50mmとなってしまったので静止画には望遠が物足りないと思います。

(動画用ならこちらの方がおすすめですが・・・)

 

RX100シリーズ以外ですと、

こちらは、私も保有していたコンデジです。(実はAFの不満が解消しないので先日売ってしまいました)

2019年8月の発売だが、RX100M7と同様値下がりしないコンデジ。

RX100M7ほどではないが35mm換算で24-100mmの高倍率ズーム。

そして、F1.8-2.8という明るいレンズなので広角でのボケはRX100M7よりボケる。

このカメラのはRX100M7よりも手ぶれ補正がよく効き、クロップの無い4K動画が撮影可能なところ。

デメリットは、使い方にもよりますが、AF性能がイマイチ。

被写体に近寄ったり一部を大きく撮ろうとするとAFがよく迷います。

私の撮り方ではAFが迷うことが頻発したので、泣く泣く売却いたしました。

でも、カメラとしてはとても良いカメラです。

ただし、こちらも防塵防滴ではないです。

 

このカメラは35mm換算で28mm相当の単焦点レンズのカメラ。ズームができません。

APS-Cという大きなセンサーを搭載しているため、画質は上記2つのカメラよりかなり良い画質です。

ただし、動画機能については4K撮影は出来ないので、動画撮影向けではありません。

撮影を静止画オンリーとして、ズーム撮影出来なくてもいい写真を撮りたいという人にはよいカメラです。

ある程度カメラに慣れて、被写体に近寄ったり遠ざかったりして画角を自分の足で調整するのが面倒でない人であれば購入しても良いカメラでしょう。

初心者向けではないかもしれません。

さらに、このカメラも防塵防滴ではありません。

 

高級コンデジは、発売されてから時間が経っているものも多く、今後は後継機が出ないのではないかと噂されています。

そのため、価格が高止まりしており、一時期より値上がりしたカメラもあります。

しかし、小型軽量で扱いやすいという点ではサイクリング用のカメラに適していると思います。

 

 

 

M4/3(マイクロフォーサーズ)・APS-Cミラーレス一眼の特徴

大きさ・重さと画質の良さなどのバランスでは、このタイプのカメラが一番バランスが良い。

一眼にしては軽量コンパクト。

画質は一番小さいセンサーのマイクロフォーサズ(M4/3)でも、プロ向けのカメラがある。

それだけ画質は良いということ。

M4/3よりAPS-Cの方がセンサーは大きく階調も豊かだが、防塵防滴でなかったり、レンズのバリエーションが少なかったりする。

M4/3センサーのカメラは、オリンパス(OM SYSTEM)とパナソニック(LUMIX)の2社が発売しており、レンズのバリエーションも豊富。

M4/3のカメラは防塵防滴でレンズも小型軽量で価格もリーズナブルなものが多くそろっているという印象。

よすけ

個人的にはM4/3がサイクリング用カメラには最適だと思います。

 

 

M4/3(マイクロフォーサーズ)・APS-Cミラーレス一眼のおすすめ

このタイプのカメラはラインナップもかなりあるので、ここでは私が使った(使っている)カメラを中心にご紹介します。

もちろんおすすめのカメラ。

 

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OM SYSTEMのミドルグレードのミラーレス一眼。

現在保有しているカメラ。昨年の12月にOLIMPUS OM-D E-M10を処分してグレードアップしたもの。

一眼カメラとしては小型軽量であるにもかかわらず、強力な5軸手ブレ補正を備えている。

防塵防滴でIP53を取得していおり、耐低温も-10℃と高い耐候性を備えている。

レンズは14-150mm(35mm換算で28-300mm)の高倍率レンズを使用。

F4.0-5.6という暗いズームレンズだが、強力な手ぶれ補正でブレた写真はほとんどない。

小型軽量、耐候性もありサイクリング用のカメラとしては現在最適と評価しているカメラです。

パンフレットにも「あなたのアドベンチャーを鮮明に写す」などとアウトドアユースを前面に打ち出しています。

 

こちらはパナソニックLumixのカメラ。

当初はVlog用のカメラとして登場したのですが、動画より静止画の写りがいいので、静止画をメインに購入する人もいます。

どちらかと言うと上記のOM-5よりも初心者向けのカメラかなと思います。

その分、操作は簡単。

パナソニックの特徴ですが、メニューや操作がわかりやすいのが特徴。

ただし、G100は静止画ではレンズ側に手ぶれ補正がないと機能しません。

また、防塵防滴でもありません。

大きさはコンパクトで、重さもかなり軽い。

ですが、実際に使ってみた感覚だと、OM-5とあまり変わらない感じがします。

スマホからのステップアップには良いカメラだと思いますが、少し凝った撮り方がしたくなると物足りなくなるカメラです。

そこを割り切って買うならおすすめできます。

写り(画質)は、キットレンズでもくっきりしていてとても良い写真が撮れますよ。

 

FUJIFILMのカメラは、2023年12月に保有カメラをM4/3一本に統一するために、手放しましたのでこのカメラも今は手元にはありません。

センサーサイズがAPS-Cで、M4/3より一回り大きいので画質(階調)がさらに良くなる点は魅力です。

X-S10は、写りも良く、手ぶれ補正もそこそこ効くとても良いカメラです。

動画も静止画もしっかりとこなし、画像処理エンジンは上位機種のX-T4と全く同じであるため、画質と価格のコスパが抜群に良い。

FJJIFILMのカメラの色合いはフィルム写真に近くとても気に入った色合いでした。

大きさも奥行き以外はOM-5とほぼ変わらないコンパクトさ。

デメリットは、純正レンズのラインナップがかなりバリエーションが少なく、価格もM4/3のレンズよりは高めであること。

防塵防滴ではない点が残念でした。(これが手放した理由のひとつではあります。)

現在、X-S20も発売サれていますが、X-S10でもサイクリング用のカメラとしては十分だと思います。

 

フルサイズミラーレス一眼の特徴

35mm換算のフルサイズのカメラは、画質は明るさや色の階調も豊かで、ボケも大きな写真を撮ることが可能。

画質だけをとれば、フルサイズ一眼が文句なしにNo.1です。

しかし、レンズと合わせた大きさや重さは、サイクリング用としてはかなりヘビーでかさばります。

カメラ本体+キットレンズでであれば、SONY α7cⅡのように小型軽量のものもあります。

しかし、キットレンズは暗くて焦点距離の幅が狭いズームレンズが多いため、明るいレンズや高倍率ズームなどを考えるとレンズだけでかなりの大きさと重さになってしまったりします。

価格もM4/3のレンズよりも同じ焦点距離のズームでも2倍や3倍、あるいはそれ以上の値段がします。

さらにM4/3のレンズよりも大きくてかさばるので、レンズ込みで考えるとサイクリング用のカメラとしてはM4/3の一眼カメラに軍配が上がると思います。

 

かつて私もSONYのα7Ⅲをメイン機にして写真を撮っていた時期がありますが、レンズの大きさや重さ、価格の高さにうんざりしてしまい、APS-C機に全部買えてしまったという経験があります。

 

よすけ
とにかく価格が高いしかさばるのがフルサイズ一眼です

 

フルサイズミラーレス一眼のおすすめ

フルサイズのミラーレスでサイクリング用のカメラとしてはこのカメラしかないかなと思います。

ただし、小型軽量という観点では、レンズは28-60mmのズームレンズキットかサードパーティの小さな明るいレンズを探すかで対応する必要があります。

そうでなければ、大型の明るいレンズを付けるしかなく、せっかくの筐体の小ささをレンズがスポイルしてしまいます。

機能的にはオートフォーカスは申し分ないですし、言うことのないカメラだと思いますが、サイクリング用のカメラとして持ち運ぶにはいろいろと考えなければならない点もあると思います。

さらに、カメラの価格は今までご紹介してきたカメラよりも10万円程度お高めです。

さらにレンズを揃えるとなると・・・。

この点もフルサイズミラーレスをサイクリング用に持ち運ぶカメラに選べない理由の一つです。

 

まとめ

サイクリング用のカメラが欲しいなと思った時に、どんな視点でカメラを選んでいけばよいかについて説明してきました。

私の20年近いカメラ経験3年のロードバイクのライド経験に基づいたものです。

ただし、撮影スタイルやカメラに対する価値観などによっては、別の選択肢もないわけではありません。

今回は、私の経験上の独断と偏見(?)も入っています。

カメラ初心者の方やカメラの知識があまり無い方にとって、サイクリング用のカメラを選ぶ際の一助にしていただけると大変うれしいです。

今後、各カメラタイプのおすすめなども記事にしていきます。

 

 

 

ライドでカメラを持ち運ぶときに使うカメラバッグなどについては、こちらも参考にしてください。

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この記事がライドでカメラを持ち運ぼうと考えている方の少しでもお役に立てればとても嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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