別記事で自転車のネット通販サイトは初心者の方にはおすすめしないと申し上げたのですが、地域に取扱店がないなどの事情から通販サイトを利用せざるを得ない方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、改めて通販サイトの利用について、私の体験談も交えて考えてみたいと思います。
自転車をネット通販サイトで購入しても大丈夫なのでしょうか?
ネット通販を利用する場合のポイントはどんなことがあるのでしょうか?
どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
私の経験を通じての個人的な見解も最後に申し上げたいと思います。
自転車のネット通販サイトの特徴
- ネット通販サイトで購入が完結するタイプ(ネット完結型)
- 注文はネットでできるが、受渡しなどはお店で行う店舗併用タイプ(店舗併用型)
以下で、それぞれの特徴とメリット・デメリットを考えていきますが、その前にネット通販を利用する場合の注意点を考えたいと思います。
ネット通販を利用する際に必ず注意するべきこと
AmazonやRakutenなどで販売している自転車の場合、とにかく自転車の種類が多く、何を買えば良いのかわからなくなるほどです。
でも自転車を実際に確かめているわけではないので、どんなものが送られてくるのかはわかりません。
部品が合わなかったり、粗悪品が送られてくるリスクがあります。
ですので安いからといって価格だけで選ぶのではなく、その販売店の実績、連絡先、連絡方法の記載の有無、商品の仕様説明の記述などをしっかりと確認することが大切です。
後でトラブルになったり、返品したりすることがあることも意識しておく必要があります。
防犯登録の有無もチェックしておいた方がいいです。防犯登録は法律で義務になっています。必ず登録する必要があります。
防犯登録までやってもらえない場合は、自分で登録を行わなければなりません。近くの自転車屋さんに言ってお願いすることになるのですが、断られる場合もあります。これは結構手間になります。
自転車の防犯登録については、こちらのサイトを参考にしてください。▼
都道府県警察名と管理番号が書いてある防犯登録標識(登録シール)はみなさん見たことあるだろうか? 自転車を購入すると当たり…
ネット完結型
AmazonやCymaなど、ネット上で注文して自転車が送られてくるタイプです。
完成車での発送や未完成車での発送もあります。
メリット
店舗などを持たない分、価格を抑えられるため、価格が安いです。
ネットですべて完結するので、注文から自転車の納車までの時間が短く手間がかからない。(例外あり)
デメリット
自転車が届いても、未完成の状態で届く場合は、自分で組み立てて行かなければならない。
完成車で届いても、サドルの位置などの調整は自分でやらなければならない。
防犯登録を自分で行う必要がある場合がある。
店舗併用型
Y’sロード、サイクルベースあさひなどが代表的でしょう。
こちらは、通販完結型の自転車も販売していますが、店頭受取が必須であったり、選択できるサイトです。
メリット
自転車って、欲しい車種やサイズが在庫切れであることがとても多い商品です。ネット通販の場合は、在庫を確認して自転車を簡単に確保できます。
完全にすぐに乗れる状態で納車されます。
店頭でフィッテイング(自分の体に自転車のサイズやサドルの位置などを合わせる)をやってもらえるので、自分で調整しなくてすみます。
店頭で関連した商品(ヘルメット、ライト、ペダル、鍵など)を選ぶことができ、スタッフの意見やアドバイス、ときにはそれらの商品の割引も受けられます。
防犯登録は必ずしてくれます。
デメリット
店頭受取必須の商品は、必ずお店に行く必要があり、自宅までは自分で運ぶ(乗って帰る)。
そのため、受取店舗が近くにないと利用できないこともある。
サイトによっては、フィッティングをおこなってから、購入確定とするところもあり、フィッテングと納車の最低2回はお店に出向く手間がかかる。
サイトでの購入は、店頭割引がきかないケースがある。
自転車のネット通販を利用した体験談
ネット完結型の体験談
私は、最初のスポーツバイクの購入は、Cymaを利用しました。
購入したのは、クロスバイクです。クロモリフレームの街乗り型の「Cavite」というクロスバイクでした。
実は今も通勤用、ゆるポタ用として乗っています。
サイマのオリジナルブランドですが、車重が重いので軽快には走りませんが、普段遣いには全く支障ありません。
このクロスバイクを購入したきっかけは、大手の自転車専門店からママチャリに限りなく近い自転車を購入して乗っていたのですが、クロスバイクやロードバイクを乗ってスイスイと私を追い越していくスポーツバイクに興味を持ったことです。
その時はあまり知識もなかったので、ママチャリと同じような感覚で通販で買えば良いやくらいのノリでした。
ただ、普通にネットで買うと半完成品で届くので組み立てる必要があるということは知っていたので、完成車を届けてくれるCymaが良いと判断して購入しました。
ちなみにCymaは防犯登録もしてもらえます。
納品も早く、あっという間に届きました。
でも、納車された状態が本当にすぐ乗れる状態なんだろうか…??
結果、サドルの高さ・位置調整、Vブレーキの調整などはネットの関連記事を調べて確認し、もう一度自分で調整する必要がありました。
ブレーキ鳴り(キー!という音)も発生し、ブレーキシューも自分で交換することになりました。
Cymaは提携している自転車屋さんがあり、そこに持ち込めば修理はしてくれるよう(パンクなどは1年間無料)ですが、書類を持っていくとかいろいろと面倒くさい感じでしたので、自分でやってしまいました。
店舗併用型の体験談
しばらくクロスバイクに乗っていたのですが、今度はロードバイクが欲しくなりました。
そこでアルミロードバイクのエントリーモデルを購入しようと調べました。
ネットでいろいろ調べていくとY’sロードのサイトを見つけ、探していたエントリーモデルのアルミロードバイクの在庫があることがわかったので、購入予約を行いました。
このロードバイクは店頭受渡しのみの取扱でしたので、指定したお店から連絡が入り、まずは予約確認とフィッティングをしにお店まで来てくださいという電話が入り、予約日に行ってフィッティングを行います。
もし、このときに予約したサイズが自分に合わなければ他のサイズを取り寄せるかキャンセルするかになります。
幸い、サイズはほぼOKでしたので、お店の在庫を確保でき、フィッティングに基づいて調整をおこなったあと後日受取りということになりました。
大手のプロショップの場合、購入した自転車の調整だけでもかなりの順番待ちで、1〜2週間は待たされるようです。
また、購入後の調整や点検についても同じで、行ってすぐに調整してもらえるのは、お店によりますが難しい感じでした。
予約が必要と書いてあるお店もありました。購入時にもらう説明書にも基本的な部分は自分でやるようなこと書かれています。
そして、後日、受取日にお店に行って、会計を済ませ、ロードバイクの取扱説明を受けて終わりなのですが、ロードバイクの価格はネットで予約をすると予約したときのネットで示されている価格での予約になります。
ところが、お店に行ってみると、お店の値引きではもっと安く買えることがわかりました。
そのとき何も言わなければネット価格での購入になるところでしたが、現金で購入するから店の割引価格で購入できないか交渉し、何とかお店の最安値での購入をすることができました。
私の経験を踏まえた個人的な見解
ネット通販で購入すること自体は問題があるわけではありません。
ただし、スポーツバイクは購入した後のメンテナンスが重要で、ネット通販はそこに弱点があると思います。
たとえ店舗受取であってもこの点は重要なポイントです。
どうしても通販で購入しなければならない事情があるのであれば、スポーツバイクのメンテナンスに関してしっかりと調べた上で、自分か自転車に詳しい人お願いできるのであれば安心です。
そうでない場合はネットで購入した自転車でもみてもらえる自転車屋さんを探しておく必要があります。
結局、ネットで購入しても、その後のメンテナンスのことを考えると、メンテナンスできるお店を探したり、自分でやるためにいろいろと調べたりする必要が出てくるので、楽なのは購入時だけです。
この見解はあくまで、私個人の経験に基づいての見解ですので、ケースによっては違うこともあるかもしれませんので、その点はご注意ください。
今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。