ロードバイク用トルクレンチならこれ!

 

みなさま

トルクレンチって使ってますか?

ロードバイクの調整やパーツの取付にはトルクレンチがあると便利ですよね。

え、トルクレンチって必要なの?

って言う人もいるかもしれませんので、ロードバイクの整備にトルクレンチが必要な理由も含めて解説してみたいと思います。

本格的なトルクレンチは必要ないかもしれませんが、手元においておくと便利なトルクレンチをご紹介。

私が使っている携帯に便利なトルクレンチもご紹介します。

 

・おすすめのトルクレンチを探している方
・トルクレンチが必要なのかどうかわからない方
・どんなトルクレンチを買えばよいのかわからない方
・ロードバイクで持ち運びできる小型のトルクレンチが欲しい方
よすけ

では早速見ていきましょう

ロードバイク整備にトルクレンチは必須!

そもそもトルクレンチってどんなものでなぜ必要なのかについて、最初に軽く触れておきます。

使ったことがない人でも、トルクレンチは、「ボルトやナットを締め付ける道具」であることはわかると思います。

トルクレンチが必要な理由

トルクレンチは、ボルトやナットを正しい強さ・適切なトルクで締めることができる工具です。

そんなことはわかってる、という方も多いと思いますが、どんな場面で使うものなのでしょうか。

ボルトやナットは強く締めるほど安心だと思われている方もいるかもしれません。

でも、それぞれのボルトやナットには締める強さの適正値が決まっています。

とくにロードバイクやスポーツバイクではカーボンフレームやパーツについては適正値が記してあるものが多いです。

 

適正値に対して締める強さが強すぎると、カーボンを破損してしまったり、ボルトの頭をなめてしまったり、ボルトがねじ切れてしまうということがあります。

かと言って、締めすぎないように意識した結果、適正値より緩く締めてしまうのも危険です。

ガタついてネジが外れたり、パーツが外れてしまったりして、最悪の場合、落車して大きな事故になることだってあります。

このような事態を避けるためにも、ボルトやナットを適切(適正)な強さで締めることが重要なのです。

 

トルクレンチを使えば、適正なトルク値での締め付け作業が可能になります。

適正トルク値で締めることができれば、破損することもガタついて緩むこともなく、安心して安全にロードバイクに乗ることができるのです。

カーボンフレームのロードバイク(スポーツバイク)に乗っているのであれば、トルクレンチは持っているべき必須アイテムと言えるでしょう。

 

ロードバイクのどこに使うか?

ロードバイクでトルクレンチを使用する主な箇所と、それぞれの推奨トルク値の目安は以下のとおりです。

ただし、推奨トルクについては、一般的な目安であり、具体的なトルク値は各部品のメーカーの推奨値を確認が必要です。

大抵の場合は、ボルトやナットの締付場所のそばに推奨トルクが表記されていますので、必ずそれを確認してください。

 

名称 位置 推奨トルク
ステムクランプボルト ハンドルバーを固定するステムのクランプボルト 5Nmから8Nm
ステアリングコラムクランプボルト フォークのコラムにステムを固定するボルト 5Nmから8Nm
シートポストクランプボルト シートポストをフレームに固定するクランプボルト 4Nmから6Nm
シートクランプボルト シートポストをフレームに固定するクランプボルト 10Nmから12Nm
ディレーラーハンガーボルト リアディレイラーをフレームのディレイラーハンガーに固定するボルト 8Nmから10Nm
チェーンリングボルト チェーンリングをクランクアームに固定するボルト 10Nmから12Nm
ボトルケージボルト フレームにボトルケージを固定するボルト 3Nmから4Nm
スルーアクスル(ディスクブレーキの場合) フロントおよびリアホイールをフレームやフォークに固定するスルーアクスル 12Nmから15Nm
シューズのクリート バイクの部品ではありませんが、クリートの付け替え時のボルトの締め付け 5Nmから6Nm

繰り返しますが、各部品の取扱説明書やメーカーの推奨トルク値を必ず確認してください

トルクレンチを使用して正確なトルクで締め付けることが重要です。

適切なトルクで締めることで、部品の損傷を防ぎ、破損や緩みを防止して安全なライディングを確保できます。

 

トルクレンチは大きく分けて3種類

ひとことでトルクレンチと言っても「シグナル式」「直読式」「デジタル式」の3種類があります。

よすけ
それぞれの特徴を説明しておきます。

シグナル式トルクレンチ

あらかじめ指定したトルク値を超えると、カチッという音や軽い振動で知らせてくれるのがシグナル式です。

いちいち目盛りを見る必要がなく、適正トルクになったタイミングが感覚でわかるため、効率よく作業が進みます。

シグナル式には、「プリセット型」と「単能型」の2種類があります。

「プリセット型」は、締めつけるトルク値が自由に設定可能なもの。

 

あらかじめ自分で設定したトルク値を超えると音や振動で知らせてくれるものです。

トルクレンチというとこの型のものを想像する方が多いかなと思います。

プリセット型トルクレンチ
このようなメモリでトルクを設定する

 

「単能型」は、トルク値を自由に設定するものではなく、決められたトルク値のみでしか使うことができません。

単能型トルクレンチ

一つのトルク値でしか締められないので不便な気もしますが、メリットもあります。

メリットは3つ

・トルク値の設定をしないので、設定ミスがおこらない
・頻繁に利用するトルク値があるのであれば、単能型の方が効率的
・プリセット型より安価である

ということです。

 

直読式トルクレンチ

設定したトルクを音や振動で教えてくれるシグナル型と違い、自分でトルクを読んで締め付けるのが「直読式」です。

直読式にはトルクのメモリがプレート式になっている「プレート型」

直読式(プレート型)トルクレンチ

トルクのメモリが丸いダイヤルのようになっている「ダイヤル型」があります。

直読式(ダイヤル型)トルクレンチ

 

デジタル式トルクレンチ

デジタル型トルクレンチは、プリセット型トルクレンチと同じように、あらかじめトルク値を設定しておくトルクレンチ。

測定値がデジタル画面でトルク値の設定や測定ができるものです。

デジタル式トルクレンチ

トルク値をデジタル画面に数値で表示してくれるため、誰の目から見ても数値が一定で正確に設定できます。

設定したトルク値に達すると音で知らせてくれるものや、現在のトルク値を画面にリアルタイムで表示してくれるものもあります。

正確にトルク値を測定できるメリットがある一方、直読式やシグナル式よりも高価なものが多いです。

 

 

どんなトルクレンチが良いのか?

よすけ
ロードバイクの整備に使うトルクレンチという視点で考えます。

ただし、趣味としてロードバイクを楽しむという視点ですので、レースなどでプロがガッツリ整備するレベルではないのでその点はご承知おきくださいね。

 

トルクレンチは、自宅でのメンテナンス用と携帯用の2種類を持っていると便利。

結論から先に言えば、かなり高いトルクで締め付けることもできる本格的なプロ仕様の高価なトルクレンチは必要ないと思います。

デジタル式は便利ですが、高価だし使用頻度を考えるとコスパが良いとは言えないかなと思います。

 

選ぶ際に大切なポイントは、

  1. 自転車で使う測定範囲(トルクレンジ)をカバーしていること
  2. ビットサイズ(六角の大きさ)がロードバイクでよく使うサイズをカバーしていること
  3. 自転車のパーツやフレームに干渉しない形状のもの
  4. トルクの表示が見やすいもの
  5. 精度は±4%程度であればOK

を選ぶことです。

注意!トルクレンチはボルトを緩めるのには使わない!
トルクレンチはボルトを締め付けるときだけに使います。
緩めるときは普通の六角レンチなどで緩めるようにします。
トルクレンチで緩めたりすると、故障の原因になります。

おすすめトルクレンチ(持ち運び用)

整備はショップにお任せの方、トルクレンチを持っていない方は、まずは持ち運び用のトルクレンチを購入することをおすすめします。

なぜなら、自分でトルクレンチで調整する箇所が、サドル、ハンドル(ステム)、ボトルケージ、シューズのクリートなど、比較的弱いトルクで締め付ける箇所を頻繁に調整する場面が多くなるからです。

持ち運び用は強いトルクで締め付けることができないものがほとんどですが、使用するシーンを考えるとそれほど不便に感じません。

ロードバイクで走りながら、もう少しサドルを下げたい、とか前に出したいなんて思うことはよくあります。

そういうときに、小型のトルクレンチを持っていると、その場で安心して調整できるので、使い勝手がとても良いのです。

もちろん金額的に余裕があるのであれば、強いトルクで締め付けることができる自宅メンテナンス用のトルクレンチの購入もおすすめします。

よすけ
私が使っている持ち運び用のトルクレンチはこちら。

トピークの「ナノトルクバーX」という小型のトルクレンチです。

このトルクレンチは、直読式のトルクソケットで、2Nmから6Nmまでのトルクレンジをカバーします。

サドルやシートポスト、ボトルケージ、シューズのクリートの調整ならこれで十分です。

メモリが読みにくくなるときは、180°ソケットを回して取り付ければほとんど問題なく使えます。

金属のバーの中に六角ビットを2ついれることができます。

付属しているビットは、3、4、5mmの六角とT20、T25のトルクスピットがありますが、持ち運ぶときは六角のビットの3つだけを持ち運んでいます。

ビットを直接ハンドルバーの穴に差し込めば、トルクソケットを使わずボルトを緩めることもできます。

ハンドルバーの中に2つ、1つはトルクソケットにつけて、ツール缶の中に入れています。

ライド中の調整はほとんどこれで済んでしまうので、とても便利です。

Amazonでもこのモデルを販売しているのですが、なぜか上記のリンクからは、このモデルが表示されないようです。

念の為、Amazonの販売ページのリンクをこちらにも貼っておきます。

 

どうもこちらは古いモデル(?)のようで、現在はこちらが最新のようです。

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値段が倍近いので、古い(?)モデルを取り扱っている間に手に入れることをおすすめします。

 

もっと価格が安く、メモリ型の持ち運び用の小型のトルクレンチならこちら。

ビットの数も多く、小型で持ち運びには良いのですが、メモリが読みにくいのとビットがツール缶に散乱しやすいのが気になります。

また、このトルクレンチはボルトを緩めるのには使えないので、緩めるための六角レンチ(ツール)を別途持っておく必要があるので、かえってかさばるという点もデメリットです。

 

ツール缶の収納に余裕があるのであれば、単能型のトルクソケットを複数持ち運ぶという手もあります。

単能型だと、締め付けトルクを気にすることなく正確に締め付けられるのがメリット。

その際はこちらが便利。

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ソケットとビットだけの販売もあります。

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こちらは手持ちの5mmの六角レンチに取り付けて使えます。

 

おすすめトルクレンチ(自宅メンテナンス用)

自宅でしっかりと自分でメンテナンスするのであれば、測定範囲が少し広め(2〜20Nmくらい)で締め付けやすい大きめのトルクレンチがおすすめ。

こちらは自転車で持ち運びはしない前提。

よすけ
私が使用しているトルクレンチはこちら。

誤差は±4%の精度があり、自転車用のトルクレンチです。

トルク設定のメモリがわかりやすく、ずれない工夫がされているので安心して使えます。

このトルクレンチは、時計回りだけでなく逆回しもできる仕様になっています。

たぶん、緩めるのにも使えるのかもしれませんが、トルクレンチの性格上、緩めるときには使ってません。

 

それ以外にも人気のあるトルクレンチはこちら。

こちらはロードバイクの整備を念頭においたトルクレンチセットなのでとても使いやすい大きさです。

 

値段は高くなりますが、どうしても精度の高いプロ仕様がほしいという方にはこちらがおすすめ。

お値段はかなり高くなりますが、プロ仕様の信頼できるしっかりとしたトルクレンチです。

レースなどでしっかりと整備をしておく方は、プロ仕様があると安心ですね。

 

どうしてもデジタル式が欲しいという方にはこちら。

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設定トルクの変更やトルクの正確性は、デジタルならではです。

価格的に許容範囲なのであれば、おすすめです。

 

 

まとめ

トルクレンチは、スポーツバイク(とくにカーボンフレーム)の整備、調整には必須と言えるツールです。

ロードバイクなどのスポーツバイクは、ママチャリのような自転車とは違い、高速で走行したり、かなりの負荷をフレームにかけたりします。

適正なトルクで締め付けていないと、部品やフレームの破損につながったり、ガタつきや緩みで部品の脱落や最悪の場合、事故になってしまうことだって考えられます。

普段ライドしているときに、サドルなど調整やクリートの調整などをすることもけっこうあります。

そういうときに小型のトルクレンチがツール缶に入っていると適正なトルクでの調整ができるので、安心してライドができます。

安全と安心のためにぜひトルクレンチを有効に活用しましょう。

 

 

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