ロードバイク初心者の冒険〜多摩湖の西にある謎のトンネル!その正体は?

こんにちは!
よすけです。

東京の西に、「多摩湖」という人工湖があります。志村けんさんが歌っていた「東村山音頭」にもでてくる湖ですね。(ちなみにこの「東村山音頭」は、志村けんさんバージョンが有名ですが、オリジナルは昭和38(1963)年に作られたものだそうです。)

武蔵境の井ノ頭通りの終点から、この多摩湖まで一直線に伸びる「多摩湖自転車歩行者道」というサイクリングロードがあり、多摩湖までくると、多摩湖を周回するコースになります。直線コースが約10km、多摩湖一周も約10kmでトータルで20kmのサイクリングロードになっています。

そのため、多摩湖はサイクリストさんがよく集る場所にもなっています。

多摩湖の取水塔は、写真のように丸いドーム型の美しい姿が特徴的で、写真映えするので写真の撮影スポットととしても人気のある場所です。

多摩湖自転車道の直線部についての詳細はこちら↓

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多摩湖の取水塔

 

でも、今回はこの多摩湖のお話ではありません多摩湖の西にある不思議なトンネルのお話。

今回ご紹介するのは、多摩湖を周回する周回道路から途中で外れ、南西の「かたくりの湯」という温泉施設に向かう道を降りていきます。

「かたくりの湯」を右に見ながら過ぎてしばらく走ると、最初の信号のところに「横田トンネル 自転車道」と書かれたトンネルがあるのです。

クルマは入れない小さなトンネルの入口があり、中は暗そうでちょっと不気味な感じすらします。

肝試しに使えそうなトンネルですね(^^;)

横断歩道を挟んでトンネルを望む
横田トンネルの入口

 

よすけ
このトンネルはどんなトンネルなんでしょうか?
どこに続いているんでしょうか?

Youtubeにも動画をアップしました。

 

トンネルは野山北公園自転車道の一部

実は、このトンネルは「野山北公園自転車道」の一部です。

野山北公園はこの自転車道の北側にあるかなり大きな公園なのですが、自転車道とぶつかっているところがないのも不思議といえば不思議ですね。

どうやら、公園を中心に「むさしむらやま歴史散策コース」というのが設定されていて、自転車道も一部コースに組み込まれてはいるようです。

自転車道自体は、米軍横田基地のそばの江戸街道から多摩湖の西まで続いており、例のトンネルはその多摩湖付近の自転車道の最後の部分に当たります。

自転車道の下は羽村から多摩湖までの水道管が今も通っています。

野山北公園自転車道

写真にあった横田トンネルは、自転車道にある4つのトンネルの最初のトンネルです。

トンネルは西から「横田トンネル」「赤堀トンネル」「御岳トンネル」「赤坂トンネル」と続いています。

トンネルは、4〜9月までは7:00〜18:00、10〜3月までは7:00〜17:00の時間帯は通行可能ですが、夜間は防犯対策もあり入り口のシャッターが閉まってしまいますので、実際に肝試しなどで夜に通ることはできないのでご注意を。

4つのトンネル
よすけ
では、トンネルを一つ一つ見ていきましょう

横田トンネル

横田トンネルは、軽便鉄道が通っていたときは「一号隧道」と呼ばれていたトンネルです。

軽便鉄道時代のトンネルの呼称は第一隧道から第六隧道まであったそうです。

今は、4つのトンネルが通れるようになっており、第五、第六は閉鎖されていて名前もないということです。

中はこんな感じで、電灯もあって思ったほど暗くないですが、水が天井から滴り落ちるところもあり、ひんやりとして廃線跡のトンネルというムードがあります。

夏のサイクリングなどで火照った身体を冷やすにはいいかもしれませんよ。

でもあまり人も通らないので最初はちょっと怖いかもしれません。

トンネルの壁に線が入っているのは、当時木枠を使ってコンクリートを流し込んで硬め、その木製の型枠を取った跡が残っているのだそうです。

トンネルの高さや270cm、幅も270cmのトンネルで、これは4つのトンネルで共通しています。

「横田」というのはこの辺の古い地名だそうで、米軍横田基地の名称の元になっているとか。

赤堀トンネル

横田トンネルを通り抜けて、すぐ正面に2番めのトンネル「赤堀トンネル」があります。旧「第二隧道」ですね。

横田トンネルを出るとすぐに赤堀トンネルの入り口です。手前の道は左は行き止まりです。

赤堀トンネルは、横田トンネルに比べるとかなり短いトンネルです。

赤堀トンネルを抜けた左側に、このような看板が立っています。

トンネルを出て赤堀トンネルの方を振り返って上をみると、

ちょうどトンネルの真上に山桜の木が一本あります。「福島県三春滝桜の子孫樹」という標記がありました。
※ 桜が咲いている写真じゃなくて申し訳ありません(^^;)

御岳トンネル

赤堀トンネルを抜けると、またすぐに3番めのトンネル「御岳トンネル」(旧第三隧道)の入り口があります。

住宅地の下を通るような感じでトンネルが掘られています。

御岳トンネルはまっすぐで出口も見えていますが、今までの2つのトンネルの出口とちょっと様子が違いそうです。

御岳トンネルを出ると、鬱蒼とした狭山丘陵の森の中へ入り込んだようになります。
でも少し行くと、住宅が見えてきますので、ちょっとホッとします。

左手に池があり、こんな道案内がありました。

後で調べたら、「武蔵野の路」は、各地域の自然・歴史・文化にふれながら、東京を周回する全長約270kmの散策路だそうです。

東京湾を望む海の路や、河川沿いに延びる川の路、緑地や湖を巡る森の路、首都圏自然歩道につながる山の路など、それぞれ特色のある21のコースが用意されていて、ここは「多摩湖コース」のようです。

ここにある池の名前は「番太池(ばんたいけ)」といいます。番太池は、上と下の二つの池からなり、江戸時代は「御獄の溜井 」といわれていたそうです。

入りの田んぼと中藤田んぼの灌漑用水池として造られたものだそうです。

番太池のところには、休憩できる木製のベンチと机があります。

赤坂トンネル

番太池を左に見ながら、道を右折すると、ちょっと離れて「赤坂トンネル」(旧第四隧道)の入口が見えます。

ちょっと離れているせいかもしれませんが、トンネルの向こうの景色がよく見えないので、ちょっと不気味な感じもします。

トンネルの中は、前の3つのトンネルと変わりはありません。

しかし、赤坂トンネルを出ると、

赤坂トンネルを抜けて振り返った景色

狭山丘陵の森の中に入り込んだという印象で、ここには住宅はありません。完全に森(林?)の中です。

舗装された道は、ここで終わります。

前は無かった「道路」という看板が立ってました。舗装される予定でもあるのでしょうか…?

この先は散策路なので通ることはできますが、ロードバイクではちょっと無理です。ママチャリの青年が通っていきました。

この「道路」という看板の後ろにも先に伸びる道があります。

こちらを行くと、多分、閉鎖されている旧第五隧道に行けるのではと思いますが、ロードバイクなので行くのは断念しました。

よすけ
ここから、来た道を引き返す形で戻りました

野山北公園自転車道

横田トンネルの入り口までもどり、横断歩道を渡ると、

このような道がずっと続いています。先に進むと道の両側に桜の木が植えられています。

春の桜の満開の頃は桜並木が見事だそうです。

 

よすけ
次回はぜひ桜の季節に来てみたいと思っています

 

武蔵村山市立歴史民族資料館

横田トンネルから多摩湖方面に少し戻ると、歴史民俗資料館という施設があります。

内部は撮影禁止となっていますので写真はないですが、昭和56(1981)年に開館した施設です。

武蔵村山の自然・民俗・歴史について常設された展示がある他、季節ごとに企画展や特別展示などをしています。

 

よすけ
お時間があれば寄ってみるのもいいかもしれません

 

またこの資料館の駐車場にこんな地図もありました。

最初にちらっとふれた、「むさしむらやま歴史散策コース」の地図です。

武蔵村山市が設定したコースのようで、西コースに2つ、東コースに3つ、南西、南東コースが各1つの合計7コースの散策コースがあります。

各コースの詳細なルート図については、歴史民俗資料館本館、市政情報コーナー(市役所1階)、情報館えのき(イオンモールむさし村山1階)で販売しているそうです。

(令和3年3月発行、A4判、20ページ、200円)

徒歩を前提としたコースなので、まだ散策コースを歩いたことはないのですが、機会があれば歩いてみたいと思っています。

 

また、そのすぐ近くに「村山温泉かたくりの湯」という温泉施設があります。

地下1500mから汲み上げた天然温泉で、和風・洋風風呂、プール、レストランなどがあり、食事のみでも利用できるそうです。

 

よすけ
こちらには、サイクルラックが三台置かれており、ロードバイクなどのスタンドのない自転車も駐めることができます(撮影し忘れてしまいました)

 

施設利用料は、市外在住の方で平日800円、休日900円となっています(2021年6月現在)。

 

いかがでしたでしょうか。

多摩湖周辺には、西武園ゆうえんちやメットライフドームもありますし、まだまだいろいろな施設や公園があります。

今後、少しずつご紹介できればと思っています。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

引き続き、「ちゃりカメラ」をどうぞよろしくお願いいたします!

 

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