こんにちは!
よすけです。
この前、ライドにはミラーレス一眼が良いですよとご紹介をさせていただいたのですが、次点の高級コンパクトデジカメで、私がもっているカメラで見落としていたものがありました。
今回はそのカメラをご紹介をしたいと思います。
初代 SONY RX100 がライドカメラにぴったりだった!
実は、前回のブログを書いている時に、私が保有しているのを忘れていたカメラがありました。
そして、その画質の高さやコンパクトさから、このカメラはライド用のスチルカメラには最適だと思うようになりました。
それがこちらです。
発売時期は、2012年6月。
今から9年前の発売です。さすがにSONYストアや家電量販店ではもう販売していませんが、中古で程度の良いものはあるようです、
現在は、RX100M3までは新品の製造販売はしているようです。(価格はAmazonで60,989円(税込み)です)
初代RX100を見直して、改めてその画質の良さと現行モデルよりもコンパクトで軽いボディはライドにピッタリだと感じたのです。
スペックは次の通りです。比較のためにRX100シリーズで最新のRX100M7と比べてみましょう。
RX100(DRC-RX100) | RX100-MarkⅦ(DRC-RX100M7) | |
センサー | 1.0型 有効画素数 約2020万画素 Exmor CMOSセンサー |
1.0型 有効画素数 約2010万画素 Exmor CMOSセンサー |
レンズ | 28〜100mm相当、F1.8-4.9 | 24〜200mm相当、F2.8-4.5 |
常用ISO感度 | 125 〜 6400 | 100-12800 |
AF測距点 | 25点コントラストAF | 357点位相差検出方式 / 425点コントラストAF |
背面モニター | 3.0型123万ドット | 3.0型92万ドット |
EVF | なし | あり(0.39型電子ビューファインダー) |
サイズ・質量 | 101.6×58.1×35.9mm ・ 約240g | 101.6×58.1×42.8mm ・ 約300g |
新品価格(Amazon) | 37,780円(税込) | 143,300円(税込) |
中古価格(マップカメラ) | 28,800円(税込)美品 | 83,800円(税込)美品 |
さすがに最新のRX100M7と比べると性能的には見劣りするところは多いのですが、静止画(スチル写真)を撮るカメラとしては、まだ現役で行けそうなスペックです。
まだまだ静止画のカメラとしては使えるスペックを持っていると思います。
また、私が持っている高級コンデジのVLOGCAM Z-V1との比較も見てみましょう。
RX100(DRC-RX100) | VLOGCAM Z-V1 | |
センサー | 1.0型 有効画素数 約2020万画素 Exmor CMOSセンサー |
1.0型 有効画素数 約2010万画素 Exmor RS CMOSセンサー |
レンズ | 28〜100mm相当、F1.8-4.9 | 24〜70mm相当、F1.8-2.8 |
常用ISO感度 | 125 〜 6400 | 100-12800 |
AF測距点 | 25点コントラストAF | 315点位相差検出方式 / 425点コントラストAF |
背面モニター | 3.0型123万ドット | 3.0型92万ドット |
EVF | なし | なし |
サイズ・質量 | 101.6×58.1×35.9mm ・ 約240g | 101.6×60.0×43.5mm ・ 約295g |
新品価格(Amazon) | 37,780円(税込) | 81,500円(税込) |
中古価格(マップカメラ) | 28,800円(税込)美品 | 69,800円(税込)美品 |
Z-V1は、RX100M7のスペックを基本的には受け継いでいるカメラで、Vlog動画用のカメラとはいえ、静止画(スチル写真)の撮影に関してスペックで妥協しているところはありません。RX100M7に比べると、EVFがない、筺体がRX100M7に比べると安っぽい、スチルカメラとしての機能がいくつか削除されている、という点はありますが、画質はRX100M7並の画質で撮影できるカメラです。
画質は最新型とほとんど変わらない
RX100もRX100M7もセンサーは、1.0型で、有効画素数も2000万画素クラスで変わっていません。
つまり、基本的な画質はRX100もRX100M7もそれほど大きな違いはないということです。
レンズもカールツァイスの「バリオ・ゾナーT*」F1.8-4.9という明るいレンズを使っており、ボケもそれなりに出ます。
RX100M7のレンズは、24-200mm相当の高倍率レンズですが、F値は2.8-4.5とワイド側が暗いので、ワイドでのボケ感はRX100の方が綺麗に出ます。
Z-V1との比較では、24-70mm相当のレンズでF1.8-2.8という明るいレンズなので、ワイド側のボケ感はRX100とほぼ同じということになります。
下の写真は室内で撮ったRX100とZ-V1の写真です。
2つの写真を比べても、画質は大きな違いはないように見えます。(角度やアングルが違ってしまってます。申し訳ありません。)
RX100M7は今保有していないのでZ-V1でF2.8で撮った写真がこちら。
少しだけボケ感が少なくなった気はしますが、ぱっと見ただけではあまり気づかないかもしれませんね。
RX100は一番小さい!
上記の比較表で、RX100が優れている点は、重さとサイズです。RX100M7とは約60g、Z-V1とは約50gも軽いのです。
さらにシリーズでは最も薄い奥行きで、見た目でもその差はわかります。
右側のRX100が圧倒的に薄いのがわかります。
数値的には、わずか7mm程度の差ですが、写真で見てわかるように、RX100がコンパクトであるということが一目瞭然の差ですし、持ってみるとなおさらRX100のコンパクトさを実感することができます。
値段は、RX100M7とは10万円、Z-V1とは4万円強の差
RX100の一番の魅力は、そのコストパフォーマンスです。
上の写真を見て、スチル写真の差は、値段ほどの差はあるでしょうか。
私の感覚では、ほとんど差はないと思います。
もちろん、細かいことをいえば、画像処理エンジンによる画像処理の上手さや、低感度での処理の仕方などは9年前に比べれば格段に進歩していますので、プロの目から見れば歴然としたところもあるのかもしれません。
しかし、素人目というか、作品として撮影するというよりは、ライドや旅行でスナップを撮る、風景を印象的に撮る、といった使用方法ではあまり差が出ていないと感じます。
値段の差は何か?
では値段の差はどこにあるのでしょうか。
画質以外のカメラとしての機能は、圧倒的にZ-V1やRX100M7の方が高いです。
例えば、AFの精度やスピード、Wifi機能、スマホとの連携、4K動画撮影など、使い勝手や撮影する利便性などで比較すれば、RX100は今の高級コンデジにはとうてい叶いません。
値段なりの差はあると言っていいと思います。
特に動画撮影はRX100では、今求められているクオリティの高い動画撮影は難しいと思います。FHD60pが最高サイズとなり、手ブレ補正も動画には不十分です。
もう1点、背面の液晶は、バリアングルでもチルト式でもありません。背面液晶を動かすことができません。
普通に撮る分にはデメリットにはなりませんが、近接撮影やローアングル撮影時には大きな不便さを感じるかもしれません。
しかし、ライドにスチルカメラとしての比較で考えれば、AF精度が劣るとはいえ、実用的に不満に感じるレベルでは全くないですし、手ブレ補正もそれなりに効いてブレの少ない写真を撮ることができます。
結論
初代のRX100は、ライドに持っていくカメラとしては、
- 1インチセンサーでかなり高画質のスチル写真が撮れる。最新版と画質の差はほとんどない。
- 最新のRX100シリーズやZ-V1などのカメラよりもコンパクトで持ち運びしやすい。
- 値段が圧倒的に安い。廉価コンデジ並の3万円台で手に入れることができる。
という点を考えると、ライド用カメラとしてはおすすめできるカメラだと思います。
ただし、すでに生産終了しているモデルですので、新品を手に入れるのが難しくなっています。中古でも、マップカメラなどに在庫はありますので、新品にこだわらなければさらに安く手に入れることができます。
もし、ライドに持っていくカメラを検討されているのであれば、このカメラもぜひ候補に入れて検討してみてはいかがでしょうか。
私は、これを機会にRX100をトップチューブバッグに常に入れておこうかと思います。
スマホのカメラ機能も良くはなっていますが、ボケ感のある写真や大型センサーならではの高精細な写真を手軽にとるには、やはり高級コンデジを持っていたいので。
もちろん、画質をとことん追求しながら、しっかりと写真を撮りたい場合は、ミラーレス一眼を使いますが。
(※本記事は「ロードバイクで持ち運ぶカメラ〜初心者でもわかるカメラ選び」を2024年2月に全面リニューアルした記事です) 「カメラを持ってサイクリングを楽しもう」というスタイル・・・ […]
ちなみに、Z-V1は動画機として優秀なカメラですので、そちら中心の使い方(今もそうなんですが)が中心になります。
以上、今回はライド用の静止画カメラとしておすすめできるカメラとして初代のSONY RX100のご紹介でした。
この記事がお役に立てればとても嬉しいです。
これからも「ちゃりカメラ」をよろしくお願いいたします。