調光サングラスがロードバイクにベストな理由

こんにちは。

よすけです。

 

だいぶ秋らしくなってきて、日も短くなってきました。

ついこの間まで明るかった時間帯がもう夕闇につつまれるように…。

季節の移り変わりは早いですね〜。

 

今回はアイウェア、その中でも調光サングラスについて…

ロードバイクに乗る時は、目に虫やゴミが入るのを防いだり、日光の眩しさを防ぐ、UVカットなどの理由でサングラスを愛用しています。

サングラスがないとちょっと不安になるくらい。

そして、調光サングラスの愛用者です。

最近は、調光サングラスが常用になってしまっています。

サイクリング用の調光レンズのサングラスを検討している方で
・トンネルや夜はクリアに見えるの?
・色の変わり方はどうなの? 変化のスピードは? 濃さは?
・どんな調光サングラスがおすすめなの?

調光サングラスを検討中の方の疑問や不安にお答えしつつ、おすすめの調光サングラスについてもご紹介していきます!

 

よすけ
一度、調光サングラスを使うとやめられませんよ〜!

 

調光サングラスとは?

調光サングラスとは、調光レンズを使ったアイウェアのこと。

調光レンズとは何か。

ものすごく簡単に言うと、「紫外線」をもとにレンズの色が変化する、というものです。

 

調光サングラスの特徴

室内や日差しの無い暗いところ、夕方、夜間には、普通の眼鏡のようにクリアなレンズになり、明るい視界を確保してくれます。

下の写真(左)の通り、紫外線が届かない室内ではほぼ透明に見えます。

もちろん、メーカーやモデルによって違いはありますので、その点はご注意を。

 

そして、日差しの強いときは、下の写真(右側)のように濃い色のレンズとなりまさにサングラス。

眩しさを低減してくれます。

 

ただし、モデルによりますが、通常の色の濃いレンズに比べると外から自分の目が透けて見える濃さものが多いです。

しかし最近では、調光ミラーのように、色が濃くなると外から目が透けて見えにくくなるものも増えてきました。

 

レンズの色の濃淡については、紫外線だけでなく、温度によっても変化するのも特徴。

気温が高いと発色は薄くなり、気温が低いと濃く発色します。

ですので、秋から冬にかけては、調光レンズの色は結構濃くなる季節でもあります。

下の写真は私が持っている調光サングラスで色の変化度合いです。

レンズがクリアな状態(室内など) レンズが濃く発色した状態(野外など)

※Rudy Project Defender Impact X 調光レッド(上段):レンズに近くを見やすいようにハイドロタックという別のレンズを貼り付けています。
※OGK Kabuto 101PH 撥水クリア調光レンズ(下段)

クリアな状態のときは、上が76%、下が81%でほぼ透明に近い状態です。

夜間でも十分使用可能ですね。

色が濃くなったときの可視光線透過率は、上下ともに17%くらい。

83%の光を遮るのでサングラスとして十分眩しさを低減してくれます。

 

 

偏光と調光サングラスとの違い

よく、「調光サングラス」と「偏光サングラス」を混同されたりしますが、全く別のものです。

偏光サングラスは、特殊な偏光膜というフィルムをレンズに採用して、直射日光や乱反射光をカットしてくれるものです。

カメラではPLフィルターというフィルターがあるのですが、これも偏光膜を使ったフィルターです。

水面や葉の乱反射をカットして、水中や葉の緑を鮮明に写すことができるもので、偏光サングラスも同じように乱反射をカットして眩しさを低減し景色を鮮明にしてくれる効果があります。

しかし、調光サングラスのように、紫外線や明るさでレンズの色が変化することはありません

偏光レンズの効果は乱反射のカットですので、レンズの色が濃くなりがちで、偏光膜の特徴から、液晶を使ったサイコンの画面が黒くなって全く見えなくなるというようなデメリットもあります。

よすけ
わたしも偏光レンズを持ってはいますが、サイコンが見えにくくなるので、最近はあまり利用していません

 

ロードバイクで調光サングラスがおすすめな理由

一般的な(調光ではない)ロードバイク用のサングラスは、日中のレースや市街地の走行において最適な視界を得るために最適化されています。

そういったサングラスを装着すると、視界は裸眼の時よりも暗くなります。

例えば自転車用のレンズとして人気が高いOAKLEYのレンズ、「プリズム・ロード」の可視光線透過率は20%です。

これらのサングラスは、晴天時によく見えるように最適化されています。

ですので、明るさの変化が大きい場面では、暗い部分がよく見えないことも出てきます。

 

明暗が交差する森なども安心

日本の道は、河川のサイクリングロードのような開けたところだけでなく、山道や森の中など、日差しが遮られた場所を通ることも多いと思います。

山道やサイクリングロードには、このように木が生い茂り日光を遮っている場所があります。

また、このようなトンネルが続くところを通ることもよくあります。

普通のサングラスをしていると、このようなところを通る時は視界が暗くなってしまいます。

見にくいので、いちいちサングラスを外さなければならなくなります。

 

しかし、調光サングラスならサングラスをしたままでも大丈夫です。

調光レンズの性能にもよりますが、紫外線を浴びて色が濃くなったレンズは、紫外線の少ないところや暗いところでは、数十秒から数分で色が薄くなります。

ただし、トンネルの場合は、照明が徐々に暗くなるトンネルは大丈夫ですが、すぐに真っ暗になるようなトンネルの場合は注意が必要。

調光サングラスの色が薄くなるまでの時間が数分かかる場合は、トンネルに入った直後は普通のサングラスと同じように視界が暗くなり、地面が見えにくくなる場合があります。

その場合は調光サングラスであっても一時的に外す必要があります。

 

しかし、ライド全体を通じてサングラスの付け外しをする頻度は、調光レンズであれば、格段に少なくなります

その分ライドに集中できるので、より安全に走行できるとも言えます。

よすけ
サングラスの付け外しが多いと目も疲れてきますので、その防止にもなります

 

ロングライドでサングラス交換不要

調光サングラスは、昼間は色の濃いサングラス状態(可視光線透過率17%〜20%程度)です。

夕方以降は色が薄くなっていき(可視光線透過率70%〜80%)クリアレンズのようになります。

逆に、明け方は色が薄いサングラスですが、日が昇ってくると色が濃くなります。

 

調光サングラスを使用することで、ロングライドでも、替えのレンズや複数のサングラスを持ち歩かず、常に最適な視界を確保することが可能になります。

暗くなった夜間では、クリアレンズに近い状態になり、調光サングラスをかけっぱなしでも見えにくくなるということは、私の経験上でも全くありません

秋から冬にかけては、日が沈んで暗くなる時間が早くなるので、2時間くらいのライドであっても走り出す時間によっては明るい時に出発し、暗くなってから帰ってくることもよくあります。

こういうときも、持っていくサングラスで悩むことはなくなりました

 

調光サングラスの注意点

温度による色の変化

調光レンズの変化量は、紫外線量だけでなく気温にも左右されます

例えば、気温が低く紫外線が強いときは一般的なサングラスと同程度濃く変化しますが、紫外線が強くても気温が高い場合には、発色が弱まる傾向があります。

とくに夏の炎天下での使用は、思ったように色が濃くならないことがあります。

夏に調光サングラスを購入して思ったように色が濃くならないという方がいらっしゃいますが、夏の炎天下では調光サングラスの特徴が出てしまいます。

日中の炎天下での使用のみということが明確な場合は、私も一般的なロードバイク用のサングラス(ミラーレンズなど)を持ち出すことにしています。

よすけ
調光サングラスもオールマイティーではありません

 

耐用年数による寿命

調光サングラス(レンズ)には寿命があります

寿命といっても使えなくなるわけではありませんが、経年変化によって、色の変化量が次第に薄れていきます

レンズの色が一番薄い色でもなく、一番濃い色でもなく、ちょうど中間の色に落ち着いてしまい、色の変化がしにくくなったら寿命が来たと考えて良いです。

使用頻度にもよりますが、調光機能を維持できる年数は約4と言われています。

よすけ

色の変化量で寿命を判断しましょう

 

調光レンズは色が変わらないこともある

その他、調光サングラスは紫外線に反応して色が濃くなるので、UVカットのガラスを通すと色が変わりません。

たとえば、UVカットガラスを使用している自動車や部屋の中では、色が変わりません

よすけ
ロードバイクに乗っているときには関係ない話ですが、車の運転などの際にはご注意くださいね

これは余談ですが、調光サングラスは色が濃くなっても外から目が見えるものが多いのでファッション的に目が見えないサングラスを求めている方には向かない場合が多いです。

 

 

調光サングラスのおすすめ5選

ロードバイク用のアイウェアは、ただ色がついていれば(色が変われば)いいというものではありません。

カメラのレンズ同様、光学性能の高いレンズで、輪郭や遠近感、色の濃淡の違いなどの描写力に優れ、情報を的確に読み取ることができ、疲れにくいものが必要です。

紫外線カットは当然として、レンズ自体に紫外線カット素材が含まれており、レンズはガラスではなく、柔らかい素材で作られているものを選ぶべきでしょう。

また、調光サングラスは一日中かけっぱなしになることも多いので軽くて掛け心地の良い、できればかけていることを忘れるような軽さや機能が欲しいですね。

ロードバイク向けにつくられたサングラスは、ノーズパッドやイヤーソックが滑りにくい素材でできていたり、フレームが視界を邪魔しにくかったり、とても機能的なものが多く、値段はそれなりにしますが、長くそして安心して使えます。

そういう観点から、おすすめの調光サングラスを5つ選んでみました。

海外有名ブランド

Oakley(オークリー)

Oakleyは1975年設立。多くのプロアスリートからも信頼されている業界シェアNo.1のブランドです。

自転車が盛んなヨーロッパではどのデザインを選んでも顔にフィットし安定すると評判があり、美しいプリズムレンズには歪みや曇りを感じさせません。

レンズのデザインとクオリティともに完成度が高く、多くのローディが愛用しています。

そしてロードバイク乗りのOakleyのサングラスと言えばまずはこれ!

  • レンズ上部周辺が拡張され前傾姿勢でも広い視野を確保。

  • スイッチロックテクノロジー搭載で容易なレンズ交換が可能。

  • ステム部は三段階の長さ調整が可能。

  • サイクリストの求める機能のすべてを実現し長年人気NO.1。

  • 可視光線透過率 23%~69

  • 【こんな人におすすめ】:ほとんどすべてのサイクリストにおすすめ。ジョーブレーカーをお持ちの方はレンズだけの購入もできます。

とにかく人気のあるモデルですので、かなりの頻度でジョーブレーカーをしているサイクリストを見かけますね〜。

ジョーブレーカーは値段がお高いですが、セールや割引が頻繁にあり、それを狙って購入する手もあります。

調光レンズのみはこちらから。

正規品ではないですが、ジョーブレーカー用として販売しているレンズもあります。

 

Oakleyにはもうつ人気のモデル「フライトジャケット」があり、そちらにも調光モデルがあります。

  • サイクリストの前傾時の上方部視野を考えた上部フレームのないデザイン。

  • アドバンサーノーズブリッジで空気流動を向上し曇りを防止。

  • 2種類の交換可能なステムでヘルメットとの互換性が向上。

  • 可視光線透過率 2369%

  • 【こんな人におすすめ】:レースなど前傾姿勢をしっかりとってライドする方。ジョーブレーカーは被るので避けたいと思っている方など。

 

Rudy Project(ルディプロジェクト)

1985年に誕生したイタリアのアイウェアブランドRUDY PROJECT は、確かな品質からヨーロッパでは絶大な人気を博しています。

あらゆる分野のアスリートたちの意見を取り入れたハイクオリティなアイウェアは、ヴィンチェンツォ・ニーバリやアルベルト・コンタドールといったロードレース界のスター、さらにマラソンやゴルフなどさまざまな分野のスポーツ選手から支持されています。

私も頻繁に使っている調光サングラスです。

  • 調整可能なテンプルとノーズパッドで優れたつけ心地(重量28g)。

  • インパクトXは、NXT素材のレンズでポリカーボネートを超える強度をもち、軽量、透明度が高く、より長く性能が持続する特徴を持っています。
  • 通気性の確保と最大限のエアロダイナミクス効果。

  • サイクリストのための広い視界と明瞭なコントラスト。レンズが大きくかなり広い視界が確保できます。

  • 視力矯正レンズの装着が可能。

  • 可視光線透過率 17%76

  • 【こんな人におすすめ】:まつげが長くてレンズが汚れる方。調光レンズでもコントラストがはっきりした視界を求める方など。

価格もどのサイトでも値引きがほとんどなく、おすすめの調光サングラスの中ではかなり高額になります。

Rudy Projectの調光レンズには、ブラックレンズ、レッドレンズ、ブラウンレンズ、グレーレンズなどさまざまなバリエーションがあり、調光幅や見え方がそれぞれ違います。

レッドレンズは、コントラストがはっきりして遠近がつかみやすく、どんな天候でもはっきり見えるので、私はレッドレンズを選びました。

高額にもかかわらず、私がRudy Projectのサングラスを使っている理由はこちらの記事をご参考に。

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その他のおすすめブランド

OGK Kabuto

ヘルメットの性能に定評があるOGK kabutoは、アイウェアのラインナップも展開しています。

ライダーの安全性を重視して作られたアイウェアは安定性が抜群です。

特に度付きレンズや調光レンズ、ハイスペックレンズが選べる301シリーズと、リアルスポーツモデルの101シリーズなどを含めた個性豊かなシリーズは様々な層から人気があります。

  • 調光幅が広く、変化速度も向上した撥水調光レンズ。

  • プリズム作用を減少させ視界の歪みによる違和感を少なくするディセンター設計。

  • ハイカーブ度付き対応モデル。

  • ノーズパッドとテンプルは調整が可能

  • フレームに超弾性樹脂「TR90(グリルアミド)」を採用

  • 可視光線透過率 17%81%

  • 【こんな人におすすめ】:お手頃な価格で調光サングラスが欲しい方。

海外通販での取り扱いはありませんが、値段がお手頃で高機能なので、調光サングラスを初めて使う方にもおすすめですが、他のサングラスに比べるとレンズ面積が狭いので、前傾姿勢だと上部のフレームが視野に入り気になるかもしれません

 

OGK Kabutoの101シリーズは、レンズ面積が狭いところが、少々気になりましたが、122PHというモデルが発売されています。

  • 真のユーティリティーレンズを目指して開発された、撥水防曇ミラー調光レンズ搭載モデル。
  • 標準付属レンズカラー(可視光線透過率) : レッドクリア調光(65%~13%)紫外線透過率0.1%以下(全レンズカラー共通)
  • 特殊レンズコーティング : 外面耐油性撥水コーティング、内面防曇シート レンズカーブ : シリンドリカル6カーブ 紫外線カットはもちろん、透明性/耐衝撃性/耐熱性などに優れたポリカーボネイト製レンズ。
  • フレームには軽量性/耐衝撃性に優れた超弾性樹脂「TR90(グリルアミド)」を採用。インナーフレーム対応(別売り)

撥水コートは101シリーズでも装備していましたが、防曇機能もあるとのこと。

お値段的には、安い、というところまでは行きませんが、選択肢の幅が広がったのは大歓迎です。

ただし、可視光線透過率が暗いところでも65%しかない点は注意です。

暗いところでは70%近い透過率は欲しいところです。

真っ暗なところでは、ちょっと暗くて見にくいという方もいると思います。

 

Bianchi(ビアンキ)

135年以上の歴史を持つイタリアのバイクブランド、ビアンキ。

淡いグリーンのようなブランドカラー、チェレステが特徴的ですよね。

チェレステカラーに乗りたいがためにBianchiユーザーになったという方もいるくらい。

このビアンキからも調光サングラスが出ています。

  • ハーフリム設計で肌との空間ができ、曇りにくいのが特徴。
  • 丈夫な素材を使用した調光DAYNITEレンズ。紫外線量によって色が濃いグレーへと変化してくれる。
  • レンズはNXT素材のレンズで、ポリカーボネートを越える強度と歪や劣化の少ないハイクオリティな光学特性を併せ持つレンズ。
  • チェレステカラーをまといBIANCHIのバイクとの組み合わせに最適。
  • 可視光線透過率 23%80%
  • 【こんな人におすすめ】:チェレステカラーの調光サングラスが欲しい方。

こちらもレンズ面がすこし狭いので、前傾姿勢で上部のフレームが視界に入って気になるかもしれません。

ビアンキのサングラスも、残念ながら、海外通販のWiggleやProBikeKitなどでは取り扱っていないようです。

 

おすすめの関連記事(2023/11追記)

おすすめの調光サングラスとして、以下の記事もご参照ください。

コスパがハンパないおすすめの調光サングラスです!

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また、私が持っている調光レンズを比較した記事も出しています。

こちらもご参考に!

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まとめ

調光サングラスは、ひとつあればロングライドは事足ります。

掛け心地もよいので、コンビニなど室内でサングラスを外し忘れるほどです。

それでいて、しっかりと眩しさを軽減しつつ、暗いところや夜になれば十分な明るさを確保できます。

わずらわしい掛け替えやレンズの付け替えが無いのは、ストレスなく気持ちよくライドができる要素のひとつになります。

 

よすけ
調光サングラス、ひとつは持っておいて損はないと思いますよ
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