こんにちは。
よすけです。
みなさま、ロードバイクで撮影ライド、楽しんでいるでしょうか。
ライドに出かけて、自分のロードバイクをライド先の美しい風景や建造物などといっしょに撮る・・・
スマホでサクッと撮ってしまうのもありですが、どうせなら自分の自転車をカッコよく写真に収めたくないですか?
- ライド先で自分の自転車を景色とともにカッコよく撮りたい
- きれいな写真で人を感動させたい
- いつもワンパターンの写真しか撮れてない
- どんな風にとればカッコよく写るのかよくわからない
- 自分の安物のロードバイクなんか撮ってもカッコよく見えないさ
なんて思っている方、それらの悩みなどを解決できる内容になっていますので、最後まで読んでくださいね。
今回は、ライド先の風景の撮影というより、自分の自転車を入れた写真の撮り方、という点にポイントを絞って解説していきます。
しかしあくまで私なりの意見を述べさせていただいているので、ポイントがズレていたり、間違っていたりする部分もあるかもしれません。
反対意見などもあると思いますが、職業フォトグラファーではない素人の意見ですので、何卒ご容赦いただきたいと思います。
また、題名は「ロードバイク」となっていますが、クロスバイクでもミニベロでも撮り方は同じです。
※なお、この記事で使用している写真は、ホイールの写真以外すべて私個人が撮った写真です。著作権は放棄しておりませんので、流用、転載は何卒ご遠慮ください。
ロードバイクの写真を撮影する際の「常識」?
ロードバイクを撮るときに、こうするとカッコよくとれるよ、という撮影方法の「常識」のようなものがあります。
説明する前にこんなことを言うのはどうかとも思いますが、私は「常識」に捉われ過ぎる必要はないと思っていたりもします。
写真は、その人の見た情景をその人なりに切り取ったものであって、どんな写真であっても自由だと思うからです。
ですので、私なりの意見を述べさせていただいている部分もあります。
あくまで私見で、反対意見などあると思いますが、職業フォトグラファーではない趣味の範囲の素人の意見ですので何卒ご容赦ください。
しかし、「常識」は「常識」として知っておいて損はないと思いますし、こういった写真が撮れるということは知っておくべきでしょう。
「常識」を知って写真を撮れば、完全な失敗写真を撮ることも少なくなると思います。
ロードバイクはどちら側を撮るのか?
「常識」ではロードバイク(自転車)は、右向きにして撮ります。
理由は、自転車のアピール部分であるクランクやディレーラーなどのコンポーネントをしっかりと見せるためです。
コンポーネントは自転車のメカメカしさを強調しますし、最もオリジナリティが出る部分でもあります。
部品交換などをすると、自転車のイメージが大きく変わりますし、その度に写真を撮っておけば、その自転車の歴史の記録にもなります。
そういった意味でも、右向きにしてコンポーネントを見せておくことは意味のあることです。
なので、ライド先で必ず右向きの写真は残しておくべきだろうとは思います。
しかし、すべての写真で右向きに拘る必要はありません。
自分のロードバイクの個性が光るのは、何もコンポーネントだけではないはずだからです。
左からも、後ろからも、前からも撮れば良いと思います。
クランクやチェーンの位置
クランクは、自転車を構成する部品の中で一番目立つ存在です。
「常識」ではシートチューブの延長線上にペダルの先端がくるようにセッティングします。
あるいは、チェーンステーの延長線上にペダルの先端が来るようにセッティングします。
クランクをフレームの延長線上に置くのは、ラインを一致させることでフレームのラインが強調され、かつシンプルな佇まいになるということが理由です。
フレームとの一体感がスッキリとした印象を与えるということだそうです。
確かに、これは一理あります。
でもこれは、右側真横から撮るときに言えることであって、後ろや前から撮るときにはあまり関係なくなる気がします。
もちろんクランクの位置が常識に沿って、フレームの延長線上にあっても良いと思いますが、横向きに比べるとペダルの位置がどこにあるかが大きなインパクトになるようには思えませんが、いかがでしょうか。
もうひとつ。
ギアは、アウタートップに入れるという「常識」もあります。
チェーンが撮影車から見て手前にセットされるのでチェーンのメカメカしさが強調されますし、リアディレーラーもローにあるとテンションが掛かりすぎて間延びした印象を受けるということがあります。
確かにインナーロー気味で撮った写真(上)とアウタートップ気味で撮った写真(下)を比べてみると、アウタートップの方がチェーンの張りがいい形になりますね。
このように横からの写真であれば、「常識」のアウタートップの方が望ましい気がします。
ただし、完璧なアウタートップに拘る必要もないのかなとも思います。
フロントはアウターにしておくべきですが、リアは完全なトップでなくてもトップ気味の位置にあればよいのかなと思います。
ホイール、タイヤ、バルブの位置
バルブの位置は真下にするのが「常識」です。
これにはちゃんとした理由があります。
これは、バルブを真下にする位置にするとホイールのマーキングやロゴが読みやすくなっているからなんです。
私のロードバイクはホイールのロゴが目立たないので、代わりに下のカンパニョーロのBORA ONEのホイールの写真を見てください。
ホイールの真下のAとGのロゴの間にバルブを入れる穴があるのがわかりますか?(小さくて見えない方はごめんなさい。)
つまり、バルブが真下に来たときにホイールの文字が読めるように作られているのです。
これが、バルブを真下にする理由です。
タイヤにもロゴがありますが、ホイールと違って意識して組付けをしないとロゴが揃わないという問題が生じます。
タイヤのロゴも揃えたいなら、自分で組み付けるときに十分意識する必要がありますね。
この常識は、横向きだけでなく目立つロゴのホイールを履いているロードバイクの場合は、すこし意識する必要があるかもしれません。
ただ、これもどこまでこだわるかの問題。
ロゴが斜めに写っていてもどれだけロードバイクのカッコよさをスポイルするのかは、その写真のロードバイクの写り方や状況によると思います。
シチュエーションによってはそこまで拘る必要はない場合もあるでしょう。
撮影ポジションについて
撮影ボジションとは、どの高さでロードバイクを撮るのが良いか、という問題です。
「常識」では、サドルより低い位置、ハンドルの高さから撮るのが良いとされています。
ハンドルの高さというのは、奥のハンドルが写り込んで横から見るとハンドルの部分の写りがスッキリしないというのが理由のようです。
つまり、手前のハンドルと奥のハンドルが重なるような高さで撮ると良い、ということです。
しかし、これは自転車を真横から撮るときだけに通じるのであって、それ以外の角度ではあまり説得力のない理由です。
ライドで自転車を撮るときにここまで考えて撮る人はあまりいないのではないでしょうか。
ロードバイクをカッコよく撮る「常識」が存在するのはなぜか
こうやってロードバイクをカッコよく撮るための「常識」を見てくると、参考になる部分もありますが、出来上がる写真はカタログに乗っている写真に近いものができあがるのではないでしょうか。
これはこれでカッコいいと言えばカッコいい。
でも、よく見る写真だし、写真にどういう思いが入っているのか、はわかりにくい写真のような気はしませんか。
これは私見ですが、ロードバイクをカッコよく撮る「常識」は、ロードバイクの佇まいを整えて美しく撮るためのもので、それこそカタログなどの商業写真のようなものを撮るときに活きてくる「常識」なのではないかと思います。
ですので、「常識」すべてを満たす写真が良いのではなく、自分が写真を撮るときに「常識」を意識することで、無造作に撮った写真よりも数段カッコいい写真になるということだと思います。
ロードバイクの写真をカッコよく撮るコツ
さて、常識がわかったところで、今度は、自転車をどういう風に撮るかという観点で撮影のコツをお話します。
私達は、自転車のカタログを撮るわけではありません。
自転車の佇まいを整えて見栄えをよくすることは無駄ではありませんが、ライド先での撮影でそれを守ればカッコよく写るというわけでもないのです。
私は、ライド先のその瞬間にどんな気持ちで写真を撮ったのか、写真にそれが現れているか、の方が大切だと思っています。
主題(主役)を決める
どんな写真でもそうなのですが、写真を撮るときに後で見て自分が何を撮ったのかがすぐわかる写真を撮ることが大切です。
つまりこの写真の主題(主役)は何か、ということです。
ライドの写真は、主役を自転車にするのだから心配ないのではないか、と思いますよね。
でも、その写真で何を伝えたいかがわからないと、自転車も写真もカッコよく写っているように見えません。
たとえばこの写真。
この写真の主題(主役)は何でしょう。
サイクリングロードの景色? それともロードバイク?
ちょっとわかりにくい写真だとは思いませんか?
では、これはどうでしょう?
自転車が小さく写っているので、多摩湖の景色に目がいきますよね。
つまり主役は景色。多摩湖です。
主題は「ロードバイクで多摩湖までやってきました」ということですね。
でもこの写真も少し中途半端です。
では、こちらはどうでしょう。
主役は自転車以外にはありえませんよね(笑)。
どこかはわかりにくい(わからない)ですが、「気持ちの良い青空の中をこの自転車でライドしてます!」というようなメッセージは聞こえてきませんか?
ではこちらの写真は?
ピントは自転車に合っていますが、写真をみて「ここはどこだ?」と思いませんか?
つまり、ピントは合っていませんが、主役は鳥居なんです。
「ここまでこのロードバイクでやってきましたよ」というのが主題(テーマ)です。
だからロードバイクは全部写ってなくてもOKです。
ちなみにここは、多摩川サイクリングロードの上流の起点、羽村の阿蘇神社の鳥居です。
これは細かいテクニック(?)ですが、ピントが合っているかどうかはその写真の主題とはあまり関係ないです。全体として何が写っているのか、何が印象に残るのかの方が大切です。
「写真は引き算」などとよく言われますが、その写真で何を伝えたいのかを明確にして、それ以外を脇役にするとロードバイクだけでなく写真自体がカッコよく写ります。
アングルについて
「常識」では、真横でハンドルの高さがベストアングルでしたね。
こういったアングルの写真がだめだというつもりは毛頭ありません。
主役はロードバイクなどの自転車ですから、この自転車めっちゃカッコいいなぁと思う写真はたくさんあります。
私もこのアングルでたくさん写真を撮ります。
でも、今までの写真を見ていただければ分かる通り、アングルはいろんなアングルの写真を撮った方が幸せになれます(笑)。
個人的には、下から煽る写真が好きで、けっこうこのアングルで撮る写真が多いです。
左からでも右からでもカッコよく写るアングルだと思っています。
出来が良いかどうかはわかりませんが、こんな感じ。
上からのアングルもありです。
ロードバイクの部分のアップもいい感じになりますよ。
カメラとレンズについて
結論から言うとカメラは何でもよいと思います。
元も子もない言い方かもしれませんが、何でも同じ、という意味ではありません。
自分が何が撮りたいのか、どんな写真を取りたいのかによって最適なカメラが何かはそのときによって変わってきます。
私の場合は、ライドの目的や状況によって、
- スマホのみ
- コンデジ(RX100)
- 小型ミラーレス一眼(OLYMPUS OMD E-M10 MkⅢ or FUJIFILM X-E4)
- ミラーレス一眼(FUJIFILM X-S10)
のどれを持ち運ぶかを決めています。
私の場合は、日常のトレーニング(?)時はスマホのみということもありますが、ロングライドや休日のサイクリングでは、コンデジか小型ミラーレス一眼を持っていくことが多いです。
必要に応じてボケを生かした写真を撮りたい(主題を明確化するため)というのがその理由です。
ですので、できる限り明るいレンズ(f値が小さいレンズ)を持っていきたいですし、センサーサイズも大きいほうがよくボケます。
しかし本格的なカメラは大きくてかさばるし重くて荷物になります。
できるだけ小型でセンサーサイズが大きく、比較的安価な明るいレンズがあるカメラ、ということでライド用のカメラは上の4つのうちコンデジと小型ミラーレス一眼を多用するようになっています。
カメラについての詳細はこちらの記事をごらんください。
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小型ミラーレス一眼についてはこちらの記事を
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まとめ
ロードバイクなどの自転車の写真のカッコいい撮り方について、自分なりの意見をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
いろいろ言ってきましたが、ライドで自分のロードバイクがカッコよく写る写真、思うように撮れたなというのはなかなか撮れません。
いろんな場面で、いろんなアングルで、数を惜しまずバシャバシャと撮っていくのが一番良いのかなと思います。
その中でひとつでも気に入った写真があればとっても幸せですよね。
私もまだまだですので、いろんな方の写真を見て、たくさん写真を撮って腕を上げていきたいと思います。
アングルやカメラの使い方についてはいろいろと細かくお話したいこともありますが、それは次の機会に。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからも「ちゃりカメラ」をよろしくお願いいたします。
写真を基本からちゃんと学びたいと思っている方はこちらをご参考に↓↓