こんにちは。
よすけです。
今回はカメラのお話。
その独特の映像に魅力を感じて、Insta360 ONE X2を購入しました。
ロードバイクで出かけるときのライド動画を撮るのが目的です。
Insta360 ONE X2はどんなカメラか
Insta360 ONE X2は、180度以上の画角をもつ魚眼レンズを前後2つ組み合わせることで、全天球の撮影が行える360度カメラ。
カメラを中心にすべての方向の景色を捉えて映像として記録することができます。
撮影した映像や画像は、Googleのストリートビューのように見回すことができる動画や写真をつくることができます。
下の映像のように360度をそのまま見ることができる映像や画像をYoutubeやFacebookなどにアップロードすることが可能です。
ただし、通常の動画コンテンツを作成の場合は、このような360度のフリーアングルの動画ではなく、携帯またはタブレット専用のアプリ「Ins360」を利用して360度のさまざまな映像の中の自分が見せたいアングルを切り出して映像を作りあげていくことができます。
映像のアングルは決まってしまいますが、自分の意図した映像をアングルだけでなく拡大縮小も含め、撮影後にあとから自由に作ることができます。
この作業を「リフレーム」と言っています。
ただし、携帯アプリはとても使いやすいのですが、他のカメラで撮った映像と合わせて編集するという作業となるとかなり面倒なので、私はMacを使って編集しています。
この場合のソフトは、「Insta360 Studio 2021」という編集用ソフトで、このソフトでオリジナルの画像を様々なアングルなどでリフレームした映像素材をいくつかつくって、その上で、Final Cut Proのような動画編集ソフトで、他のカメラで撮った映像と合わせて1つの動画を作成するという手順を踏むことになります。
下の動画は、Insta360 Studioで切り出した動画をFinal Cut Proで音楽や字幕などをつけたもので、私がYoutubeに公開しているものです。映像はInsta360 ONE X2で撮影したもののみを使用しています。
いかがですか。
なかなかおもしろい映像が撮れているのではないでしょうか。
この映像では、120cmまで伸ばすことのできる「Insta 360 インビジブル自撮り棒(28−120cm)」を使って、ハイアングルから撮っています。
自撮り棒は画像処理で見えなくなるので、カメラが頭上に浮いているような映像ができあがります。
Insta360 ONE X2の主なスペック
カメラ本体の大きさは、113mm×46.2mm×29.8mm。
先代の「ONE X」よりも少し小ぶりになって、すこし厚くなりました。
重さは149gで、これは先代よりも60gも重くなっています。
この原因は、大きくなったバッテリー。1630mAhの大型バッテリーで5.7Kの動画撮影で80分の連続撮影が可能です。
実際に使ってみた感じでも、1時間以上は余裕で使える感覚でした。
カメラ本体のUSB Type-C端子からのバッテリー給電にも対応しているので、モバイルバッテリーなどから給電可能です。
また、GoProと同じように、IPS8防水に対応し、ハウジングをつけることなく水深10mまでの水中撮影ができます。
雨天時にも安心して使うことができます。
スマホなどとの連携は、Bluetooth(カメラの制御)とWifi(画像・映像の転送)で行います。
記憶メディアはマイクロSDカードをバッテリーハウジングの中にセットします。
SDカードの要求スペックは、UHS-I V30以上の転送速度のもので、最大1TBまで対応しています。
Insta360 ONE X2のカメラとしての使い勝手は?
操作性や録画時間は?
ボタンは、側面にある電源ボタンと表面にある撮影ボタンの2つだけ。
電源が入っていなくても、撮影ボタンを押せば電源は入るのですが、GoProのように録画が自動的に開始されるわけではないようです。
録画を開始するときはもう一度、撮影ボタンを押す必要がありますので、私のようにGoProを使っている人は注意が必要です。
表面の丸い液晶パネルは、静電式のタッチパネルになっており、360度モードでの撮影時にはフリックして360度周囲を液晶に映し出すことが出来ます。
タッチパネルの反応は、GoProのようなモッサリした反応ではなく、とても気持ちよく反応してくれます。
SDカードは1TBまで対応しているので、たとえば5.7Kの360度動画を撮影した場合は、512GBでも10時間録画が可能です。
内蔵マイクは、本体に4つのマイクを搭載しており、全方向から集音できます。
ただし、音声自体は2チャンネルでの録音ファイルのようで、映像と音声が位置リンクしているわけではないようです。
全体としては、撮影の操作性はシンプルでわかりやすい。
ただし、カメラの設定などの体系については、わかりにくいという意見もあるようです。
複雑な設定をしないで、シンプルに撮影するのであれば扱いやすいカメラです。
対応SDカードのスペックや録画時間も、GoProなどと同等かそれ以上ですので優秀だといえます。
独特の形状が弱点?
Insta360 ONE X2は、上の写真のとおり縦長の独特の形状をしています。
カメラというよりスマホのような形ですね。
この形、自撮り棒に取付けて取り回すにはとても都合の良い形なのですが、細長い形状で重心が上方にあるのか、カメラの下に付いている1/4インチ三脚ネジでロードバイクに直に取付けるとレンズ部分が振動でブルブルと震えてしまいます。
一番最初の動画を見ていただければわかりますが、カメラの強力な手ブレ補正機能でも補正しきれないようで振動で画像がブレているところが結構あります。
ロードバイクに固定してのライド中の走行動画をこのカメラで撮るには、かなり厳しいと言わざるを得ません。
この点では、GoPro Hero9 BlackのHyper Smooth3.0が圧倒的に優位性があります。
GoProの手ブレ補正については、下の動画を見ていただけると、その優秀さがわかります。
ライド走行動画については、私はこれからもGoProを使うことになると思います。
動画自体は画角についてですが、手ブレ補正についても触れています。
また、Insta360 ONE X2のレンズは魚眼レンズです。
カメラ本体の前後に飛び出してついています。
そのため、カメラを置くときにどちらか一方のレンズが置く面になってしまうので不用意に硬い場所に置いたりすると、レンズが傷ついたり割れたりする可能性があります。
上の写真では、付属のカバーを下に敷いて、カメラのレンズを傷つけないようにそっと慎重に置いています。
これはかなり余計な神経を使ってしまいますね。
ただ、これはInsta360 ONE X2だけではなく、GoPro Maxなどの360度カメラでは、同じようなことになりますので、このカメラ独特の弱点というわけではありません。
私は、GoPro Hero9 Blackに魚眼のMaxレンズモジュラーをつけているので、ロードバイクからカメラを落とし、一度レンズが傷だらけになってしまったという苦い経験をしております。
そのため、今回は、このレンズキャップを購入し、使わないときはレンズを保護しています。
専用のレンズ保護フィルターもあるのですが、画像に映り込みが出て、フレアが発生し画質が落ちるようなので、私は最初から使うつもりはありませんでした。
しかし、ある程度の画質の劣化について割り切ってレンズ保護を優先することができるなら、選択してもよいかもしれません。
こちらのプレミアムレンズ保護フィルターであっても、フレア発生はどうしても避けられないようです。
【まとめ】ライドでInsta360 ONE X2の最適な使い方は?
Insta360 ONE X2は360度カメラとしては、機能、性能ともに優秀で、申し分のないカメラだと思います。
ただし、その形状ゆえに、ロードバイクに直に固定するライド走行動画には、ブレを拾ってしまうという点で、あまり向いていないことがわかりました。
そうであれば、
- 自分の体に付けて走行動画を撮影する
- 走行動画ではなく、目的地や途中の立ち寄り場所や休憩場所での撮影に特化して使う
という使い方が良いということになりますが、チェストマウントやネックマウントなどのマウント方法が私にはどうもしっくりこないんです。
ですので、GoProの記事でも書いたように、体にカメラを付けて撮影するよりは、目的地、休憩場所など、自転車を降りて撮影するときに使うことが多くなると思います。
ただ、リトルプラネットのような360度カメラ独特のシーンが撮影できますし、あとからアングルを決めて映像を切り出せるという非常に魅力的な面があるので、GoProなど他のカメラとセットでライドに持ち出すことになると思います。
幸いなことに、Insta360 ONE X2は、小型で持ち運びもしやすいので、このカメラをライドに持っていくのは苦になりません。
Insta360 ONE X2は、映像のバリエーションを大きく増やしてくれるカメラとして、ライドに使用する意義は十分あるカメラだと思います。
先日川越にライドに行ったときも、自転車を降りて歩くシーンではありますが、Insta360ONE X2は大活躍してくれました。
この記事が、皆様のお役に立てれば大変嬉しいです。
引き続き「ちゃりカメラ」をよろしくお願いいたします。