ロードバイクに慣れて、ライドに余裕がでてくると、その様子を写真や動画に撮ってみたいと思う人もいますよね。
動画を撮りたいと思っている人は、走行撮影にアクションカメラを買うでしょう。
私もその一人でした。
でも、アクションカメラっていろいろあってどのカメラを選べば良いのか迷う方もいるのでは?
私の場合は、前からクルマで車載動画を撮影していることもあって、すでにアクションカメラはいろいろ試してきました。
でも、ロードバイクでの撮影に最適なカメラは、クルマの場合とは違う観点が必要ということもわかりました。
まずは、アクションカメラのタイプ別の比較。
アクションカメラのタイプは3つ
私が使っているアクションカメラは、大きく分けて3つのタイプに分類されます。
高性能アクションカメラ
GoPro、Osmo Action、Sonyのアクションカムなどの高性能アクションカメラ。
3〜5万円以上するものが多いです。
360度カメラもここに分類されると思いますが、性質や使い勝手が少々違うこともあり、ここでは比較対象から外します。
お手頃アクションカメラ
中華アクションカメラなどと呼ばれている格安のアクションカメラがほとんど。
安いものだと3千円台くらいから、高いもので2〜3万円台のものまであります。
カメラ一体型ジンバル
Osmo Pocketなどのジンバルというによる機械的な手ブレ補正機能をもつ小型カメラです。
スティック状の独特の形。
厳密に言うとアクションカメラではないですが、小型コンパクトで手軽に撮影でき、自転車に搭載することもできるので、対象としました。
タイプ別にアクションカメラを比較
比較項目は、以下の6つで比較しました。
高性能アクションカメラ | お手頃アクションカメラ | カメラ一体型ジンバル | |
画質(4K撮影などが可能か) | ◎ | △ | ◎ |
画角バリエーション | ○ | ○ | △ |
手ブレ補正機能(画面が揺れないか) | ○ | △ | ◎ |
耐久性(自転車の揺れに耐えられるか) | ◎ | ○ | ○(△) |
防塵防水性(雨などの濡れに対応できるか) | ◎ | ○ | △ |
拡張性(走行撮影用のオプションはあるか) | ◎ | ○ | △ |
この6つの比較項目の評価はあくまで私自身の経験による私見によるものです。
また、ロードバイクで走行動画を撮影するという条件での比較です。
画質について
撮影した動画をYoutubeなどにアップして楽しむ場合、どうしても動画の画質が劣化します。
ですので、できるだけ高い画質で記録しておきたいですね。
高性能アクションカメラは、4K60fps以上での撮影可能なものがほとんどです。
画質はしっかりときれいな画像が撮影できるものばかりです。
お手頃アクションカメラも4K撮影可能なものがほとんどになっています。
でも、30fpsまでしか撮影できないものであったり、内蔵されている画像処理エンジンの質があまり良くなかったり、個体差による当たり外れの差も大きい。
高性能アクションカメラと比較すると画質に不安があるものが多いです。
カメラ一体型ジンバルは、画質面では高級アクションカメラに劣らないと思います。
中にはDJIポケット2のように、センサーが一回り大きいものもあります。
画角について
画角(撮影した画面の広さ)を撮影時に変更できるか、どの程度まで広く撮れるかなどの比較です。
高性能アクションカメラは、狭角から広角まで段階的に選択できます。
それぞれのカメラで画角は違いますが、中には好みの画角を細かく選ぶことができるものもあります。
お手頃アクションカメラも、画角は段階的に選択できるものがほとんど。
画角の選択に関しては、高性能アクションカメラと比較してもとくに問題はありません。
カメラ一体型ジンバルは、画角は選べないのがほとんど。
レンズにアダプターをつけてより広角にしたり、特殊レンズをつけることはできます。
でも、振動の多い自転車での走行撮影には向いていません。
手ブレ補正について
手ブレ補正機能は、ロードバイクで走行動画を撮るときには大変重要な機能。
この機能が十分でないと撮った走行動画は画面がブレまくって、とても見られたものでありません。
見ている人が「画面酔い」することもあります。
ブレのないスムースな走行動画の撮影が必須になります。
高性能アクションカメラは、この点では満足できるレベルのカメラが多いです。
高性能だけあり、細かい振動も吸収するかなり優秀な手ブレ補正機能を持ったものもあります。
メーカーが独自の手ブレ補正機能を搭載し競い合うところでもあります。
お手頃アクションカメラについても、最近は優秀な手ブレ補正機能を搭載したカメラが増えてきました。
ただし、格安とは言っても優秀な手ブレ補正機能をもつカメラは2万円以上するようなカメラになることがほとんど。
高性能アクションカメラよりは補正機能が弱いものが多いです。
カメラ一体型ジンバルは、モーターを使った機械式の手ブレ補正であるジンバルを搭載。
電子補正ではなく、物理的に手ブレ補正するので抜群の安定感があります。
手ブレ機能は一番優秀と言えるでしょう。
横方向(パン軸)、縦方向(タイル軸)、回転(ロール軸)などに対しての手ブレを組み合わせで設定できたりするので、機能性も優秀。
耐久性について
とくにスポーツバイクに取り付けて振動を拾い続ける環境での耐久性で比較しています。
高性能アクションカメラはこの点は抜群に優秀。
もともとアクションカメラですからハードな使用に耐えうる設計になっているので安心して使えます。
お手頃アクションカメラの場合は、商品によって、あるいは個体によっての差が激しい。
優秀なものもあるとは思いますが、実際に購入して使ってみないとわからないところもあります。
個体差もあり、リスクが高い点が要注意です。
カメラ一体型ジンバルは、補正機構が機械式なので、非常にデリケート。
自転車のような激しい振動や動きを想定して作られてはいません。
そのため、大きな振動などで、想定しているブレのキャパを超えてしまう可能性もあります。
そうなると、カメラが変な方向を向いたり、方向転換に追随できずガクガクと動いてしまうといったの現象が発生してしまうことがあります。
防塵防水機能について
ロードバイクでの走行動画の撮影では、途中で雨に降られるとカメラが直接雨に濡れてしまいます。
また砂埃や泥はねなどでカメラが汚れる可能性も大きいです。
したがって防塵防水機能は手ブレ補正機能とともに重要な項目になります。
高性能アクションカメラは、本体そのものが単独で防水性防塵性を持っています。
水中撮影も可能なものがほとんどです。
防塵防水性は抜群、というか常識だと言えます。
お手頃アクションカメラは、比較的高価なものには本体での防水防塵性を備えたものもあります。
しかし本体には防塵防水性がなく、付属の防水ケースに入れるものも多く存在します。
防水ケースに入れての撮影を前提となるものは、ケースへの出し入れなどが発生し機動性が劣ってしまうことになります。
カメラ一体型ジンバルは、本体に防水性や防塵性をしっかりと備えたものはないようです。
そもそもジンバル自体がデリケートな機械なので、ハードな動きを前提につくられたものではありません。
雨に濡れることはできるだけ避ける必要があるでしょう。
拡張性について
ロードバイクでの走行動画撮影を前提にした場合に、どのような拡張性が可能かを比較しています。
高性能アクションカメラには、購入時には必要最低限の付属品しかついていません。
しかし別売ですが、さまざまなオプション品が揃っています。
サードパーティのアダプターなども豊富。
外部マイクの取付やマウント類も豊富です。
別売なのでコストはかかりますが、品質は良く、モジュラーなどは高機能であったりします。
拡張性を考えるのであれば高級アクションカメラでしょう。
お手頃アクションカメラは、本体を購入するとたくさんの取付マウントが付属してきたりします。
その中に自転車のハンドルに取り付けるマウントやヘルメットに取り付けるマウントなども入っていたりします。
また本体に外部マイク端子が付いていたりするものもあるので、コスパは抜群に良いと言えるでしょう。
カメラ一体型ジンバルには、付属品が充実しているものもあります。
しかし、ロードバイクでの走行動画を前提とすると、純正で対応しているものは売られていないようです。
アクションカメラ用のマウントなどを買って自分で工夫する必要があります。
改めて結論
以上のことから、「高性能アクションカメラ」がベストチョイス。
とくに最近は手ブレ補正がとても優秀。
自分の撮影スタイルに合わせてモジュラーなどを購入し、拡張性を活かすことも可能。
値段が高いので気軽に買えないというところはありますが、満足度や機能を考えると、決してコスパが悪いとは言えないと思います。
すこし無理をしても走行動画を撮るのであれば高性能アクションカメラをチョイスすることをおすすめします。
高級アクションカメラの中でのベストチョイスは?
スポーツバイクでの走行動画撮影は高級アクションカメラが良いのはわかったけど、じゃぁ、高級アクションカメラ中で良いのは何?
という疑問を当然持たれると思います。
結論は、私はGoproの一択。その理由についてはこちらの記事で。