ロードバイクでカメラをどう持ち運ぶか?
ライドでカメラを持っていくサイクリストには常につきまとう課題です。
ライドでカメラをどのように持ち運ぶかについては、以前も記事にしています。
こんにちは! よすけです。 前回ライドに持っていくカメラについてお話ししましたが、今回は、そのカメラをどのようにして持ち運ぶかについてです。 いろいろな運び方が考えられますが、私が実際にどうやって持ち運んでいるかを含めてご紹介[…]
この記事の中でも、カメラをウェストバッグ(ボディバッグ)で持ち運ぶ方法をおすすめしています。
最近の私はウェストバッグでの持ち運び方のスタイルが変化して、バッグを腰に巻くスタイルが定着してきています。
そこで、今回は、最近の私のカメラの持ち運びのスタイルについてご紹介したいと思います。
この記事は、ライドでカメラを持ち運ぶ方で、
- ライド時のカメラを入れるバッグをさがしている
- カメラをできるだけ軽快に持ち運びたい
- カメラだけじゃなく小物も一緒に持ち運びたい
- カメラを安心して持ち運びたい
- ライド用のウェストバッグをさがしている
という方に役に立つ記事になっています。
ぜひ、最後までお読みくださいね。
私の最近のカメラの持ち運びスタイルはこれ!
まずは写真をご覧ください。
ご覧の通り、肩からかけずに腰に装着(腰巻きスタイル)しています。
このスタイルだとサイジャのポケットが使えなくなりますが、不便に感じたことはありません。
腰巻きスタイルになった2つの理由
なぜこのスタイルになったか?
理由は2つ。
理由1:カメラを取り出して撮影する時のひと手間が省ける
今までの肩がけスタイルの場合、ライド中に前にずれないように写真のようなクロスストラップを使います。
ライド中にずれなくなるのは良いのですが、カメラを取り出すときに、いちいちクロスストラップを外さなければなりません。
そして撮影後にはまたクロスストラップを付け直すわけです。
ライド中に写真を撮ろうとする度にストラップを外したりつけたりする、この一手間がかなり面倒くさくなってしまいました。
面倒くさくなると、
「あ、ここ撮っておきたいな」
と思った場所でカメラを取り出すのが億劫になってきます。
で、まあいいか、と撮影をせずにスルーしてしまいます。
そして、帰ってきてから
「やっぱり撮っておけば良かった・・・」
と後悔する。
こんなことが結構あるようになりました。
一方、ウェストバックを腰に巻く腰巻きスタイルにすると、くるっと前に回すだけでカメラを取り出せます。
撮影が終わったら、カメラをバッグにしまってくるっと後ろに回すだけ。
たったひと手間の違いですが、かなり撮影時のストレスがなくなりました。
「あ、撮りたいな」
と思ったら自転車をとめて、くるっとウェストバッグを回してカメラをさっと取り出すことができます。
撮影が終わったらカメラをしまい、くるっと後ろに回すだけ。
カメラをバッグから出し入れするという手間はありますが、肩がけしていたときよりライド中の撮影枚数がかなり増えました。
私は撮影時のストレスがかなり減りました!
理由2:背中に背負うよりも快適
汗の問題
私は結構な汗っかきでボディバッグスタイルで背中に背負うと、背中が汗でベタベタになることがけっこうありました。
背中が気持ち悪いだけでなく、バッグも汗でかなり濡れてしまうこともあって、休憩や撮影後にバッグを背負うのが嫌になることもあったのです。
そして、肩から担ぐ格好は、カメラやレンズの重さもあって肩に負担がかかります。
ライド後に肩が凝ってしまっているということも結構ありました。
一方、ウェストバッグは腰に巻いて装着しますので、背中には何もありません。
汗をかいたとき、サイジャなどは背中や脇から汗が蒸発するように作られているものが多いので、何も背負っていないと汗が気持ちよく蒸発してくれます。
これはかなり快適です。
とくに夏場は、背中に背負っていたときに比べて、腰巻きスタイルの快適さは格段の差があります。
体への負担の問題
腰巻きスタイルは、装着するとバッグを腰で支えるので、肩がけよりもはるかに楽です。
同じ重さでも腰にバッグを装着するほうが安定しているので、ダンシングなどをした時でも、バッグはかなり安定しています。
そのため、肩がけより重さが気にならない。
腰巻きスタイルにしてバッグの重さがほとんど気にならなくなりました。
これはちょっと驚きでした!
(余談?)お腹が出ているでも腰巻きスタイルはできます
「私はお腹が出ていてベルトするのも苦しいのに、バッグを腰に巻くなんて無理だよ」
とおっしゃる方もいるかもしれませんね。
でも、ウェストバッグのストラップはお腹を圧迫しないようにして締め付けるのがコツです。
ウェストバッグを腰巻きスタイルにするときは、ズボンのベルトの位置で締め付けるのではなく、おへそより少し下、腰骨の位置で締め付けます。
腰骨でストラップを支えるような感じ。
そうするとお腹の下にストラップが通るため、ストラップがお腹を圧迫することはなく、つけていて苦しいということはないはずです。
正しい位置にストラップがあると、ライド中はつけているのを忘れるくらい圧迫感はありません。
腰巻きスタイルにするときのウェストバッグの選び方
バッグからの取り出しやすさ、汗や体への負担が軽くなるなどのメリットがある腰巻きスタイルですが、どんなウェストバッグでも良いわけではありません。
ロードバイクでカメラを持ち運ぶという前提でウェストバッグを腰巻きスタイルで装着するのに適したウェストバッグの条件があります。
試行錯誤をして、どんなウェストバッグが腰巻きスタイルに合うのかが、だいぶわかってきました。
ポイントは4つ。
バッグ全体が腰に密着するもの
腰巻きスタイルに合っているのは、バックの上下の真ん中をストラップで締め付けるようになっているものが適しています。
写真のバッグは前に使っていたLowproのカメラバッグです。
収納ポケットが少ないので今は使っていませんが、腰骨のところでギュッと締め付けるので、バッグ全体が腰に密着しています。
密着度は抜群で腰を振ってもバッグがずれることはありません。
このため、重さのあるカメラを入れていても、ダンシングなどでバッグが揺れてじゃまになるということがありません。
ウェストバッグの中には下の写真のようなバッグもあります。
腰巻きスタイルの写真ではなくわかりにくいかもしれませんが、 バッグの上部にストラップがあり、腰に吊り下げるような装着スタイルになるようなウェストバッグです。
ライド中にバッグの部分が安定せず、揺れて腰にポンポンと当り、かなり気になり、不快感もあります。
このような形のウェストバッグは、カメラを入れて腰巻きスタイルでライドするバッグとしては向いていません。
ライド中に腰やお尻にポンポンと当たるのはかなり不快ですよ〜
ストラップ、バックルは幅広、背面はクッション付が必須
ストラップをギュッと締めて、腰でバッグを支えるスタイルをとるので、ストラップは幅広のものをおすすめします。
細いストラップよりも幅広のストラップのほうが、締め付けた時にバッグ全体が腰に密着しやすくなります。
また、ストラップの幅が広いとバッグを支える面積も増えて締めつけ感も和らぎます。
また、ウェストバッグの体に当たる部分はカメラなどゴツゴツしたものをいれるので、体に触れたときにゴツゴツして痛くならないよう、クッション付きのものを選ぶとよいです。
ウェストバッグをつけているうちにストラップが緩む問題
ウェストバッグの腰巻きスタイルでよく言われるのが、ストラップが緩むこと。
最初はギュッと締め付けていても、動いているうちにストラップが緩んでしまうのです。
ロードバイクでライド中にストラップが緩んでしまうと、体を動かす度にバッグが揺れてしまいます。
そのような緩みを防止するのは、下の写真のようなアジャスターを使います。
ウェストバッグにもともと着いている場合もあります。
アジャスターが付いていない場合は、別途アジャスターだけ購入することもできます。
ストラップの太さに合わせてアジャスターを左右のベルトに取り付けておけばストラップはほとんど緩まなくなります。
中でカメラが暴れない大きさ
ウェストバッグの大きさですが、カメラを持ち運ぶのが目的ですから、カメラがちゃんと入る大きさが必要です。
なので、持ち運ぶカメラの大きさによってバッグの大きさも違ってきます。
ただし、大は小を兼ねるといって大きめのサイズを使うと、カメラがバッグの中で暴れてカメラに傷がついてしまうことも。
最悪、カメラが故障したり、レンズに傷がついたりシてしまうこともあるかもしれません。
私の場合、普段のライドで持っていくカメラは、小型のミラーレス一眼です。
具体的には、富士フィルムのX-E4に小型のズームレンズか単焦点レンズをつけたもの。
または、オリンパスのOMD E-M10 MkⅢにパンケーキのズームレンズか単焦点レンズをつけたもの。
どちらかを持っていくことがほとんどです。
このような小型のミラーレスであればバッグのサイズは、
長さ25cm以下、高さ15cm程度、幅10cm程度
のバッグであれば、どんなウェストバッグでも十分に収納可能です。
ポイントは高さと幅が十分あることなんですが、あまり幅が大きいとバッグが揺れてしまうので注意が必要です。
小型のミラーレスであれば、高さ15cmで幅10cm〜13cmくらいあればカメラを縦置きにして入れることができます。
ウェストバッグは、必ずしもカメラ専用のバッグである必要はありません。
ただし、カメラを傷つけないような収納方法の工夫が必要です。
できるだけポケットが多いもの
ライドするときは、カメラだけでなくスマホ、財布や鍵など小物も持ち運ぶことが必要です。
ウェストバッグに全部入れて持ち運ぶのが理想ですが、荷室が一つしか無いといろいろ支障がでます。
カメラと一緒に色々なものを一つのところにいれるとごちゃごちゃになりカメラが取り出しにくくなったり、カメラに傷がつくこともあるかもしれません。
カメラやレンズとそれ以外のものはできれば別に収納できるものがおすすめです。
スマホが入る十分なスペースのあるポケットなどが備わっているウェストバッグを選びましょう。
私が現在使用しているウェストバッグ
以上のようなポイントを踏まえた上で、私が現在使用しているウェストバッグをご紹介します。
生地はポリエステル100%で撥水加工されており小雨程度なら中は濡れにくくなっています。
バッグの背は通気メッシュになっており、クッションも十分で硬いものを入れても体に当たっていたくなることはありません。
重さは275gくらい。大容量のわりには軽いバッグです。
このバッグの特徴の一つがジッパーひとつでメインコンパートメントの収納容量を拡張できるところ。
バッグの説明書きでは、通常でもCanon EOS 600D(縦99.5mm、横133.1mm、長さ150150.2mm)が縦収納でき、ファスナーでマチを広げると横収納もできるという謳い文句。
まぁ、実際にそんな大きなカメラを入れるかどうかは別にして、カメラのような立体感があるものも余裕で入るところが気に入って購入しました。
ウェビングベルトでGoProの持ち運びも!
また、このウェストバッグは他にない特徴があります。
それがこの部分。外部ウェビングベルト。
本来は、サングラスやペンや工具などを固定するためのものですが、私はここにGoProを差し込んでいます。
こんな感じ。
なんちゃってちゃりんこYoutuberである私は、動画撮影もやります。
動画撮影でいつも困るのはGoProの持ち運び。
GoProにミニ三脚をつけてここに挿し込んでみるとぴったり収まったんです。
これで動画撮影でGoProをさっと取り出してすぐに撮影することが可能になりました。
これはかなり便利です!
収納ポケットも多い
ジッパーポケットが前に2つあることも、このウェストバッグを選んだ理由のひとつ。
上の写真の一番前のジッパーにはチェーンロックの鍵と絆創膏、ティッシュやマスクが入っています。
その次のマチがあるジッパーにはスマホ(iPhone11)と、小型の財布が入ります。
メインコンパートメントの中にも小さなポケットが2つ着いていますが、カメラ収納のためのスペースですのでここは使用していません。
さすがに、タイヤチューブやツールなどを入れる余裕はありませんが、私の場合はツール缶を使っていますので問題ありません。
ポケットはこれだけあれば、サイジャのバックポケットが使えなくても不自由は感じていません。
もう一点補足。
上の写真をみたいただくとわかるんですが、バッグについていた『TOSEICO』というワッペンは、ベルクロ式で剥がすことができます。
なので見た目がよりシンプルになります。
ブログの写真はワッペンを剥がした状態のものを撮影しています。
カメラを持ち運ぶための工夫
このウェストバッグは、いままで使ってきたバッグの中で、カメラを持ち運ぶ条件を高水準で満たしており、非常に満足しています。
ただし、カメラバッグではないので、コンパートメントの中はクッション材などが入っているわけではありません。
そのため、カメラに傷がついたり、落として衝撃が直接カメラに伝わり壊れるリスクがあります。
そこで、完璧な対策とは言えないですが、メインコンパートメントにすこしだけ工夫をしています。
それがこちら。
メインコンパートメントの中に、カメラ用の風呂敷(カメララップ)を入れて傷や多少の衝撃から守ろうというわけです。
中に敷き詰めているカメララップはこちら。
表生地は撥水生地なので万が一バッグの底から水が入っても、このラップで防ぐこともできます。
ベルクロなどを貼り付けて固定するのもありだとは思います。
しかし、バッグの中でカメララップがくしゃくしゃすることでカメラとの隙間を埋めて衝撃吸収されることもあるのではないかと思い、ラップとかばんをあえて固定しないで使っています。
レンズなどを一緒に持ち運ぶときは、コンパートメントの隙間はそれ以外にハンドタオルなどでカメラとレンズを仕切ったりしてカメラとレンズが直接触れないようにするような工夫もしています。
まとめ
ロードバイクでライドをするときに、カメラをどう持ち運ぶかは、持ち運ぶカメラやレンズなどで持ち運び方やバッグなども変わってきます。
今回ご紹介したウェストバッグの腰巻きスタイルは、小型のミラーレス一眼くらいのカメラを持ち運ぶにはとても使い勝手がよく、おすすめの方法ではないかと思います。
腰でギュッと締めてバッグが密着することで、ライド中にバッグが動くこともありません。
もちろん一定の慣れは必要かもしれませんが、ゆるポタライドであれば、ダンシングもそれほど違和感なくできると思います。
今回は、私が使っている腰巻きスタイルにぴったりなウェストバッグをご紹介しました。
今後、これ以外のウェストバッグでおすすめできるものも、順次ご紹介していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。